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中国の雇用指標が好調、その理由は?―中国メディア

配信日時:2019年12月22日(日) 22時0分
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年の瀬を迎え、中国の雇用関連のデータを見ると、その指標が引き続き好調であることが容易に見てとれる。

年の瀬を迎え、中国の雇用関連のデータを見ると、その指標が引き続き好調であることが容易に見てとれる。例えば、1—11月の都市部の新規雇用者数は1279万人と、12月を待たずに今年の目標を達成した。また、11月の失業率は5.1%と、目標値の5.5%を下回った。人民日報が伝えた。

雇用、金融、外国貿易、外資、投資、経済成長目標達成の6つの分野を安定させる政策において、まず初めに挙げられている「雇用」をどのように安定させることができたのだろうか?

■企業の獲得感を最も強くさせた社会保険料の引き下げ

多くの企業の責任者は、今年、雇用を安定させることができた理由の一つは、雇用安定政策の実施によりボーナスが続々と流れ込んできたからだと考えている。社会保険料の引き下げは、企業の獲得感を最も強くさせた雇用安定政策の一つとなった。

包摂的政策である社会保険料の引き下げにより、企業各社は負担を減らして業務に集中できるようになり、経済の下振れ圧力によりうまく対応できるようになった。

新設企業である南京諾唯賛生物科技有限公司の畢文新(ビー・ウェンシン)最高財務責任者(CFO)は、「当社のようなタイプ、段階の企業にとって、社会保険料引き下げの影響はとても大きい。当社はまだ発展の初期段階で、数百万元を浮かすことができれば、会社を良い方向へと導くことができる。現在、当社の社員数は速いペースで増加している」と話す。

中国人的資源・社会保障部の統計によると、9月末の時点で、社会保険料の引き下げにより、企業の負担が2725億元減り、その額は最終的に通年で3800億元以上に達する見込みだ。その3800億元を、企業は研究開発や人材誘致、福利厚生の強化、育成の展開など必要な分野に投じることで、雇用の分野の「安心材料」となっている。

■サービス業とりわけ消費性サービス業のハイペース成長が雇用の安定に寄与

雇用安定政策の実施が中国の雇用が好調であることの秘訣の一つであるとすれば、中国経済の発展は雇用の分野にチャンスと共に課題ももたらしている。

サービス型消費が急速に発展し、大量の雇用創出につながり、雇用の強靭性が一層強くなっている。

今年1‐9月期、サービス消費の成長率は10%以上に達した。サービス業は、最も盛り上がりを見せている一方で、最も人材が不足している業界の一つでもある。中国就業技術育成指導センターは11月21日、中国全土102の定点モニタリング都市の公共サービス機関が記入した統計に基づいて、2019年第3四半期(7‐9月)に中国全土で人材不足となった職業トップ100を発表した。うち、42の職業が社会生産サービスや生活サービス系の職業で、上位5位に入った営業やレジ、飲食店のスタッフ、警備、清掃などは全てサービス業の職業となっている。

中国人民大学の劉元春(リウ・ユエンチュン)副学長は、「製造業と比べると、サービス業はもともと外部の逆風に抵抗できる強い能力を備えている。また、サービス業の就職弾力性係数も高く、創出している雇用数は第一次産業や第二次産業を大きく上回っている。そのため、サービス業、特に、消費性サービス業がハイペースの成長を保っていることが、中国の雇用を安定させる重要な基礎となっている」と説明する。

■新技術、新業態、新スタイルが多くの新職業を生み、就職の選択肢が増加

「今後5年間で中国では約150万人の『農業管理者』が必要になるだろう」や「2020年、産業ロボットシステムのオペレーティングや運営・メンテナンスなどの関連の人材が300万人不足するだろう」といった見方に示されているように、中国人的資源・社会保障部などの3当局が今年4月に「新職業13種類」を発表して以降、新職業へのニーズが爆発的に増えている。

「中華人民共和国職業分類大典」に盛り込まれている新職業のほか、密室シナリオデザイナーやペトグラファー、無形文化遺産料理伝承人、ヘッドスパセラピストなど、多くのユニークで斬新な新職業が登場している。なかでも中国全土で「旅行写真家」を本業・副業にしている人の数は大まかな統計でもすでに100万人以上に達している。

ただ、中国人民大学労働人事学院の曾湘泉(ズン・シアンチュエン)院長は、「多くの新職業は副業や非正規の雇用などの形式で登場している点に注目しなければならない。それらの職業の雇用の質や伝統的な職業の不足を補う存在となれるかは、今後の考察や研究を待たなければならない」と指摘する。

■改革による人材とポストのマッチング度向上が急務

経済構造調整の雇用構造に対する影響は避けることができないものの、それは、中国が人口ボーナスを人材ボーナスに転換することを実現するチャンスともなり得る。

求人サイト・智聯招聘の郭盛(グオ・ション)最高経営責任者(CEO)は、「産業の発展スタイルや企業の生存スタイルが変化しており、ポストの分布状況も必然的に変化している。縮小したり、消失したりしているポストもあれば、新しく誕生したり、拡大したりしているポストもある。人材とポストのマッチング度を向上させるためには、▽人材がポストに就くために必要な能力を備えるようサポートする▽人材が自由に流動できるようにする‐‐の2点が必要だ」と指摘する。

中国人的資源・社会保障部促進司の尹建堃(イン・ジエンクン)副司長は、「経済構造の調整や産業のモデル転換・高度化の実質は、労働者やヒューマンリソースの構造の調整、高度化となる。製造業がモデル転換・高度化をスムーズに実現できるかは、効果的で、産業の発展の需要にマッチした産業労働者の層を形成できるかにかかっている」と指摘する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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