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「企業が没落する日もそう遠くはない」と韓国紙=現代自動車、労組反対で工場内のWi-Fi遮断撤回

配信日時:2019年12月22日(日) 11時40分
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韓国最大手の現代自動車が作業中にスマホを見ているなどとして、工場のWi-Fiを遮断したところ、労働組合の反対で撤回された。韓国紙は「この企業が没落する日もそう遠くはない」と突き放した。

韓国最大手の現代自動車に韓国紙が厳しい目を向けている。会社側が工場内で作業中にスマートフォンを見ているなどとしてWi-Fiを遮断したところ、労働組合の反対で撤回されたためで、「国民はこんな車に乗らなければならないのか」と非難。「この企業が没落する日もそう遠くはないように感じる」と突き放した。

朝鮮日報によると、現代自が2011年に共用のWi-Fiを設置したのは、従業員の要求を受けた措置だった。Wi-Fiがなくても個人がデータ通信料金を払えば動画などは見られるが、大容量のダウンロードを繰り返せば費用がかかることから、労組は「福利厚生」の一環でWi-Fiを要求したのだ。

今月2日、会社の監査チームは「安全上の問題」を理由に作業時間内のWi-Fi遮断を通告し、9日から実施した。安全上の問題とは、多くの従業員が作業中にスマホで野球サッカーなどのスポーツ中継や映画を見るのに没頭し、生産性が低下するほか、事故リスクまで生じかねないとの判断によるものだった。

これに対し、労組側は原状復帰を要求。土曜日の特別勤務を拒否するなどしたため、会社側は11日、蔚山工場の生産ラインで働く従業員のWi-Fiへの24時間接続を可能にすることを決めた。わずか2日間で元に戻ったわけだ。労組側は「必要ならば労使が合意すればよいのに、会社が一方的に通告したことで全国的な問題になり恥ずかしい」「品質は現代自を愛する人間の感情から生まれるものであって、Wi-Fiの接続を遮断したからといって、費用削減や品質向上にはつながらない」などと主張したという。

現代自で起きた事態について、朝鮮日報は社説で「これほどまで勤務態度がひどく安全意識が低い工場は海外はもちろん、労働組合が非常に強い韓国国内でも見られないだろう」と断罪。「現代自の国内工場で車1台の組み立てに必要な作業時間は28時間で、これはトヨタやGMなどライバル企業に比べて11~25%も長い。100人でできることを200人で行いながら、給与は世界でも最高水準を受け取っている。現代自作業員の年収は平均9000万ウォン(約820万円)で、トヨタやフォルクスワーゲンのようなグローバル企業よりもはるかに高い」と続けた。

さらに「それでも『給与をもっとくれ』と言ってはストを定期的にほぼ毎年のように行ってきた。今では『車を組み立てながら映画を見ることも邪魔するな』と言っている。組合が権利を主張するのであれば、職業人として最低限の基本は守るべきだ」と指摘。「多くの国民はそれでも国産車であることを理由に現代自を利用する。しかし、国民はスマホで動画を見ながら組み立てられた車に乗りたいとは考えないだろう。現代自労組の態度を見ると、この企業が没落する日もそう遠くはないように感じる」とさじを投げた。(編集/日向)

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