ネイチャー誌「今年の10人」、中国の科学者が選出

人民網日本語版    2019年12月19日(木) 17時20分

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英ネイチャー誌(電子版)は18日未明、世界に影響を与えた科学者「今年の10人」を発表した。

英ネイチャー誌(電子版)は18日未明、世界に影響を与えた科学者「今年の10人」を発表した。これらの科学者は地球の生物多様性、高速電波バースト、量子コンピュータなどの研究で選出された。中国からは北京大学清華大学生命科学共同センターの科学者、トウ宏魁氏が選出された。科技日報が伝えた。

「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)は今年9月12日、中国の学者による「ゲノム編集技術により『ベルリンの患者』の不足を補う」という模索の論文を掲載した。北京大学生命科学学院のトウ宏魁教授は、解放軍総病院第五医学センター、首都医科大学付属佑安病院などのチームと協力し、ゲノム編集により人の造血幹細胞のCCR5遺伝子を不活化させ、編集後の幹細胞をHIVの感染に伴う急性リンパ性白血病の患者の体内に移植し、効果を発揮した。これは世界初のケースだ。

トウ氏は当時、科技日報の取材に対し、「この研究成果は一歩目だ。ゲノム編集後の造血幹細胞が人の体内で安全であるとともに、生存でき、さらには逆境のなか繁殖する可能性を証明した」と述べていた。研究チームは続いて、治癒の目標を達成するよう、ゲノム編集の効率を引き続き高め、治療プランを調整していく。

ネイチャーは記事の中で、この幹細胞生物学者を「CRISPRゲノム編集を利用した成人の細胞編集の臨床試験結果を初めて発表した人物」と紹介した。またクローズアップ記事の中で、トウ氏を「CRISPRの転化者」と呼んでいる。(編集YF)

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