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中国初の国産空母「山東」就役、空母「遼寧」と比べ新しくなった点とは?―中国メディア

配信日時:2019年12月19日(木) 18時50分
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中国初となる国産空母「山東」が17日、正式に就役した。空母「遼寧」と比べ、「山東」はどこが新しいのか?世界的にはどのレベルにあるのだろうか?
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中国初となる国産空母「山東」が17日、正式に就役した。空母「遼寧」と比べ、「山東」はどこが新しいのか?世界的にはどのレベルにあるのだろうか?中央テレビニュースが伝えた。

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世界の同タイプの空母より高性能

「山東」の研究開発総指揮の胡問鳴(フー・ウェンミン)氏によると、世界各国で配備されている空母は主に大型空母、中型空母、軽空母の3種類に分けられる。中国の空母である「遼寧」と「山東」は、いずれも4万トンから6万トンクラスの中型空母に属する。中船重工集団の国産空母高級技術専門家である段宏(ドゥアン・ホン)氏は、「世界に目を向けると、中国国産の空母は世界の同タイプの空母のなかでも比較的高い性能を備えている」と語った。

特徴(1)作戦要求により適した設計構造

「遼寧」の艦体は重航空巡洋艦「ヴァリャーグ」を改装したものとなる。「ヴァリャーグ」には設計当初、艦首側甲板の中央部の下にp-700「グラニート」対艦ミサイル12発が格納されていたため、「遼寧」の甲板部分もかなり占用されている。

一方「山東」は航空母艦の標準に基づいて設計され、構造設計は艦載航空兵の作戦要求により適しており、内部の艦載機格納スペースも広くなっている。

特徴(2)アイランド縮小で艦載機の管制に有利、効率も向上

アイランドは空母の指揮コントロールセンターであり、空母の甲板の左舷もしくは右舷寄りに設置された島型の建造物を指す。現在就役している空母では、アイランドが甲板の右舷側にあるものが多い。アイランド内には航海艦橋や飛行甲板ハンドリングルーム、航空艦橋、その他の作業をする部屋が設けられている。

「遼寧」と比べると、「山東」のアイランドは縮小されたが、「遼寧」よりも艦橋が一階分多く、高さがある。アイランドの面積が小さくなったことで、甲板の面積が広がって艦載機のハンドリングがしやすくなった。また、フェーズドアレイレーダーの位置が高くなり、海洋と空の遠距離レーダー探知距離が伸びた。

さらに、艦橋の面積が広がったことで、指揮人員と航海人員の室内作業が容易になった。航空管制室はその面積が拡大しただけでなく、より突き出たような形状になったことで、視野が大きく改善され、指揮・管制の利便性が高まり、艦載戦闘機の離着陸の安全が保障された。

軍事専門家の尹卓(イン・ジュオ)氏は、「アイランドが縮小されたことによって、飛行機が駐機できる面積が広がり、出動時の出動率が高まり、帰艦時の駐機スペースが広がった」と指摘する。

「山東」は一部の艦体側面に対し再度設計を行った結果、甲板の利用可能面積が広がった。これにアイランドの縮小も加わって、艦載機の甲板におけるハンドリングがより余裕を持って効率良く行えるようになり、離着率や出動の効率が高まり、戦闘力の向上に役立っている。

特徴(3)高い散熱効果と待機時間が長い平面タイプレーダー

「遼寧」に装備されたレーダーのレドームはふくらんだ円弧状になっているが、「山東」のものは平面タイプ。平面のレーダーは分布冷却性能が高く、散熱効果に優れており、待機時間が長い。

特徴(4)フェーズドアレイレーダーによる高い探知能力

フェーズドアレイレーダーは航空母艦の標準装備ではなく、現在世界で就役数が最も多い米国のニミッツ級空母にも装備されていない。中国の空母はフェーズドアレイレーダーを装備しており、艦載レーダー哨戒機が今のところ配備されていないという弱点を補い、レーダーの数を簡素化することが可能になっている。フェーズドアレイレーダーは、重要なセンサーとして空母編隊の指揮により高い探知能力を提供することもできる。(提供/人民網日本語版・編集/AK)

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