アジア人差別の番組を放送したテレビ局、謝罪に追い込まれる―オーストラリア

Record China    2013年9月14日(土) 15時40分

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13日、オーストラリアのテレビ局が昨年11月に放送した番組がアジア人を差別視した内容を含んでおり、放送コードに触れていたことが判明した。写真はオーストラリア。

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2013年9月13日、オーストラリアの華字サイト「オーストラリアン・ニュー・エクスプレス・デイリー」によると、同国のテレビ局が昨年11月に放送した番組が、アジア人を差別視した内容を含んでおり、放送コードに触れていたことが判明した。テレビ局は公開で謝罪する予定だという。

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オーストラリアでインターネットのコンテンツに関する苦情などを担当している豪州通信メディア庁(ACMA)の調査によって、同国のテレビ局「チャンネル9」が昨年11月7日に放送した番組「A Current Affair」が、同国の放送コードの3つの条項に違反していたことが分かった。

この番組の放送コード違反は、11月初旬に放送された別の番組「Hills Shire Times」とも関係がある。「Hills Shire Times」の中では、ショッピングモールに新たに入居する複数の小売店舗について討論しており、そのうちの4店舗(日用雑貨、肉、鮮魚、果物)がいずれもアジアの会社が管理しているとの内容で、この討論の中では特に小売店舗経営者の種族についての言及はなかった。

一方、放送コード違反が指摘された番組「A Current Affair」では、この4店舗を「中国の万里の長城」と称するなど、明らかな差別や事実誤認が見られた。

ACMAの調査によると、番組の中の「すべてがアジア人のためのモール」と題した報道の中で、次のような誤った内容が放送されていたことが判明した。

1.アジア人向けの専売小売店がショッピングモールの地下売り場のほほすべての店舗を占拠する(実際は16スペース中4スペースのみがアジア人向け専売店)。

2.オーストラリア人の店主がアジア人向けの専売店舗にテナントスペースを無理やり譲らされた(実際はアジア人向けの専売店舗はその他の店舗の招致が終了した後に招致されていた)。

3.ショッピングモールの管理者たちはアジア人向けの専売店舗以外の小売店舗をショッピングモールから無理やり追い出そうと計画していた(実際の計画では、その他の小売店舗はショッピングモール内の他のスペースに配置予定になっていた)。

その結果、ACMAは、チャンネル9の報道が不正確な事実を含み、理由もなく種族を強調しており、特定の種族に対する強烈な嫌悪感や差別を生む可能性が高いと判断。チャンネル9に対し、ACMAの調査結果を公開し、ネット上の番組ビデオを削除するよう申し入れた。チャンネル9はこれに同意し、声明を発表する予定だという。(翻訳・編集/HA)

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