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「世界への扉」だった中国の雑技学校、今や存続に苦戦―香港英字紙

配信日時:2019年12月22日(日) 16時10分
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香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは16日、「かつて世界への扉だった中国の雑技学校は、今や生き残りのためにもがいている」と題した記事を掲載した。写真は雑技。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは16日、「かつて世界への扉だった中国の雑技学校は、今や生き残りのためにもがいている」と題した記事を掲載した。同日付で中国メディア・環球時報が伝えた。

同紙の記者は、遼寧省瀋陽市のとある雑技学校を取材した内容を紹介。「朝のかすかな光が地平線に現れる頃、6~15歳の子どもたちは教室に入り国語や英語、数学を学ぶ。8時30分までに彼らは身支度を済まし、ある建物に移動しなくてはならない。そこで毎日の特訓が行われる。勉強ではなく、雑技のだ。幼い児童の中には痛みから泣いてしまう子もいる。だが、一人として泣き声を上げる子はいない」とつづった。

続いて、「雑技学校が直面しているのは生徒の技術面の問題ではない。その数の減少だ。瀋陽雑技団に人材を送り出すことのできる同校には、今や15歳以下の全日制生徒20人しか在籍していない」と指摘した。

34歳の指導員兼雑技団員は、「私はこの仕事に就いたことでたくさんの国に行くことができました。けど今の社会は以前と異なり、出国や留学は何でもない当たり前のことになりました」「1990年代には、毎年たくさんの児童や生徒の中から60人の優秀者を選ぶことができました。しかし今では、新たな生徒を10人でも獲得できれば幸運な方です」などと話し、同校の責任者は「今では専門の団員が40人まで減ってしまい、海外での公演依頼を断らなければいけない状態です」「中国経済の発展にともない、家庭はどんどん裕福になっています。多くの人がわが子を大学に通わせたいのです」などと語ったという。

記者はさらに、「比較的規模の小さい、個人が運営する雑技団などでは、孤児や留守児童(両親が出稼ぎに出て農村部に残された子ども)を募ることしかできない。新たな人材の不足により、年長の雑技団員も現役期間を延長せざるを得ない。政府の関連部門も雑技の輝かしい姿を回復すべく尽力している」とした。前出の指導員兼雑技団員は、「練習は大変なので、(給料の値上げなどによって)質の高い生活が保証されて初めて人々は雑技に興味を持つでしょう」とし、「雑技は中国の伝統なので、保護し、推奨すべきなのですが」とため息をついたという。(翻訳・編集/岩谷)

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