パンダ外交がきっかけで政治紛争勃発、南北対立はますます深刻化―ベルギー

Record China    2013年9月13日(金) 14時10分

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12日、中国外交の立役者として活躍するパンダだが、このほど2頭のパンダが貸与されることが決まったベルギーでは、これをきっかけに新たな政治紛争が発生している。資料写真。

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2013年9月12日、中国外交の立役者として活躍するパンダだが、このほど2頭のパンダが貸与されることが決まったベルギーでは、これをきっかけに新たな政治紛争が発生している。外電の報道を引用して人民網が伝えた。

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11日、中国訪問中のベルギーのディルポ首相は中国の李克強(リー・カーチアン)首相と会談した際、パンダ2頭を借り受けることで合意。ディルポ首相はこの2頭の受け入れ先をフランス語圏にある自然動物園にすることに決定した。

しかし、これがオランダ語圏の市民の反発を招いた。ベルギーではフランス語圏の南部とオランダ語圏の北部の対立が深刻化している。受け入れ先の動物園が首相の地元に近いこともあり、「えこひいきだ」との不満の声が上がった。北部のオランダ語圏にあるアントワープ動物園は1987年にパンダを飼育した経験があり、170年の歴史を有する。さらに10年前にもパンダの貸与を申請して入札を行ったが、落札できなかったという経緯もある。首相府は「受け入れ先の自然動物園からは貸与の申請が出ており、中国側とも直接話し合った結果だ」と説明している。

パンダ外交をきっかけに発生した政治対立は、ベルギーの各メディアでトップニュースになった。北部の分離独立を主張する政党の議員は「首相が外交手段を利用してフランス語圏の動物園を受け入れ先にした」と非難、ディルポ首相に説明を求めるとしている。(翻訳・編集/碧海)。

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