米国の人工肉が中国へ進出するのは困難―シンガポール紙

Record China    2019年12月16日(月) 9時20分

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13日、中国紙・環球時報は、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズの記事を引用し、米国の人工肉が中国市場へと進出するのは困難だと伝えた。資料写真。

2019年12月13日、中国紙・環球時報は、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズの記事を引用し、米国の人工肉が中国市場へと進出するのは困難だと伝えた。

記事は、多くの中国人が米国式人工肉に「懐疑的」な見方をしていると紹介。米国のビヨンド・ミートとインポッシブル・フーズは、中国市場に狙いを定めているが、そのチャンスは大きいとはいえ困難も非常に大きいとしている。

その理由について記事は「中国人はすでに、植物性タンパクを大量に摂取している」ことを挙げた。また、「中国人消費者にとって肉は身分の象徴」と指摘し、「消費者は肉の消費を減らしたとしても、より自然な代替品を選択することが多い」と論じた。

その上で記事は「動物成分を含まない食べ物が中国の飲食の主役となって久しい」と紹介。「人工肉は、唐の時代の和尚から始まっており、その後ほどなく豆腐が出現した。今では、精進料理の人工肉はグルテン、大豆、キノコを使用して作られている」と伝えた。

北京の某栄養コンサルタント会社は「米国企業が素早く効果的に現地化できないなら、中国人を対象に専門で高品質な製品を製造する野心にあふれた中国企業に敗れるだろう」との見方を示していると記事は紹介。植物性の人工肉の世界的な盛り上がりは、人々が関心を持つ飲食と健康のトレンドと一致してはいるが、肉なしハンバーガーには大量の加工が必要で、これは「自然かつシンプル」を求める傾向とは相反すると論じている。

このほか、「価格」も大きな障害だと記事は説明。米国の人工肉は本物の牛肉よりも高いため、米国の人工肉に興味を示している中国の菜食主義者も「高すぎるなら買わない」と述べていると伝えた。(翻訳・編集/山中)

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