WTO上級委員会が「機能停止」に 外交部「国際社会は公平と正義を失ってはならない」

人民網日本語版    2019年12月12日(木) 17時30分

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WTOの上級委員会が「機能停止」に陥ったことについて、外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で「これは多角的貿易体制にとって、WTO創設以降にこうむった最も深刻な打撃だ」と表明した。

米国が「一国の反対で否決できる制度」を乱用したために、世界貿易機関(WTO)の上級委員会が「機能停止」に陥ったことについて、外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で「これは多角的貿易体制にとって、WTO創設以降にこうむった最も深刻な打撃だ」と表明した。

【記者】米国が新委員の選任を妨害したため、委員2名の任期が10日に終わった後、WTOの上級委員会が11日「機能停止」に追い込まれたとの報道について、中国側としてコメントは。

【華報道官】遺憾なことに、WTOの上級委員会は米国の一国主義と保護主義の新たな被害者となった。成果が著しいWTOの貿易紛争解決制度の重要部分をなす上級委員会の運用がしばらく停止する。世界の貿易秩序にとって、上級委員会の麻痺は補いようのない損害と予測困難な悪い結果をもたらすかも知れない。

WTO創設以来25年間、紛争解決制度は重要な役割を果してきた。パネル及び上級委員会は200件余りの紛争について裁決し、大多数が順調な解決を得てきた。だが現在米側は独断専行し、横暴に妨害して、上級委員会が麻痺に陥る結果をもたらした。これは多角的貿易体制の脆弱性を反映している。

だが国際社会は公平と正義を失ってはならない。特定の国や特定の人々に勝手な真似をさせてはならない。これは国際社会の圧倒的多数のメンバーに共通する心の声だと信じる。我々は117の加盟国が直ちに選出を開始するよう呼びかけ、圧倒的多数の加盟国が上級委員会の再開という強い政治的意思を表明したことに留意している。中国側は志や信念を同じくする圧倒的多数の国々と共に、引き続き上級委員会の直面する試練の解決を後押ししたい。(編集NA)

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