米側が核軍縮問題で絶えず中国を引き合いに出すことに断固反対

人民網日本語版    2019年12月12日(木) 16時50分

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外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で「中国側には、いわゆる『中米露3カ国軍備管理交渉』に参加する意思はない」と表明した。

外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で「中国側には、いわゆる『中米露3カ国軍備管理交渉』に参加する意思はない。この立場は非常に明確であり、国際社会の幅広い理解を得てもいる。米側は核軍縮問題で絶えず中国を引き合いに出すことで、核軍縮の責任を逃れ、転嫁している。中国側はこれに断固として反対する」と表明した。

【記者】報道によると、米国ポンペオ国務長官はロシアのラブロフ外相と会談し、共同記者会見に臨んだ際「今の時代において戦略的安定性を脅かしているのはミサイルや潜水艦だけでなく、他の兵器も含まれる。軍備管理対話は拡大して、中国を引き込むべきだ。中国の核戦力が米露と多大な隔たりがあるのは確かだが、軍備管理対話はいかなる国の核戦力の制限を意図したものでも決してなく、建設的対話を行って世界の安全と安定を守ることを旨としている」と述べた。これについて、中国としてコメントは。

【華報道官】中国側はすでに繰り返し表明していることだが、我々には、いわゆる『中米露3カ国軍備管理交渉』に参加する意思はない。この立場は非常に明確であり、国際社会の幅広い理解を得てもいる。米側は核軍縮問題で絶えず中国を引き合いに出すことで、核軍縮の責任を逃れ、転嫁している。中国側はこれに断固として反対する。

世界最大かつ最先端の核兵器備蓄を有する国である米国は、自らの核軍縮の特殊な責任をしっかりと履行し、米露新戦略兵器削減条約(新START)の延長に関するロシア側の呼びかけに応じるとともに、自らの膨大な核兵器備蓄をさらに削減して、多国間核軍縮交渉に他の核保有国が参加するための条件を整えるべきだと、中国側は考える。

もし米国が世界の戦略的安定性を真に気にかけているのなら、国際条約の破棄や離脱という現在のやり方を止め、世界の戦略的均衡・安定性を破壊するネガティブな措置を止め、大国間の競争と対抗を誇張するのを止め、直ちに多国間主義という正しい軌道に戻り、国際法に基づく国際秩序をしっかりと守り、現有の軍備管理と不拡散の法体系の権威性と有効性を守るべきだ。

中国側は一貫して国際的な軍備管理と不拡散体制の維持に尽力し、国際軍備管理・軍縮プロセスの推進に尽力し、世界の戦略的均衡・安定性の維持に尽力している。中国側は各国と共に引き続きジュネーブ軍縮会議や核保有5カ国メカニズムなどの枠組で意思疎通と協力を強化し、世界の戦略的安定性に関わる広範な議題について議論し、国際平和・安全のために積極的貢献をすることを望んでいる。(編集NA)

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