専門性か話題性か?有名人の声優起用は有用か―中国紙

Record China    2013年9月7日(土) 22時0分

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6日、海外アニメ映画の声優に有名人を起用するのは業界の慣例となっているようだ。写真はハン・ハン。

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2013年9月6日、海外アニメ映画の声優に有名人を起用するのは業界の慣例となっているようだ。「ザ・クルッズ」ではホアン・シャオミン(黄暁明)やレオン・カーフェイ(梁家輝)、「ターボ」ではチェン・クン陳坤)、ツイ・ハーク徐克)監督に続いてハン・ハン(韓寒)も登場している。「スマーフ2」では先ごろ有名人を声優に起用せず、プロの声優を使うと発表したことで「資金が足りないのでは?」との憶測が流れた。配給会社はなぜ有名人を声優に起用するのか。有名人は興行収入拡大に役立つのか。揚子晩報が伝えた。

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■有用だが、PR面が中心

「有名人が声優を務めるのは確かに映画にとって有用だ。特に宣伝面でだ。」「ターボ」の中国本土での配給サイドの担当者、章傑(ジャン・ジエ)氏はこう語る。「ザ・クルッズ」での経験を元に、「有名人が声優を務めるのは、観客にアニメ映画を宣伝する極めて良い方法だ。そうでなければ、こうしたアニメ映画をどのようにして急激にPRできるというのか」と語る。「スマーフ2」で有名人を起用しなかったのは、同作品がすでに数十年の歴史によるファンを持ち、有名人の力を借りる必要がないためだ。

章氏によると、最適な「声優によるPR」は、有名人と役柄とが合っていることだという。例えば今回、ハン・ハンを「ターボ」の主役に起用したが、同作品はレースに出場するカタツムリの物語で、ハン・ハンもレーサーでもあるため、観客へのアピール度が高いという。

■役柄が合うことが重要

もっとも、多くのアニメ映画で有名人を声優に起用しているものの、若者層の観客の多くが映画鑑賞の際に「原語の雰囲気の方が良い」と原語版を選んでいる。配給会社も調査により、子どもたちがアニメ映画を見るときに、声優が誰かに注目、関心を持つことはないことを発見している。有名人が声優を務めているからと映画を見に行く人が少ないのは当然だ。

配給会社が声優を決定する時にも、徐々に芸能界の枠を超えるようになっている。ハン・ハンを「ターボ」に起用したのは成功した例だ。ハン・ハンやグオ・ジンミン(郭敬明)はもともと数多くのファンがいる。ハン・ハンはホアン・シャオミンやチェン・クンとは異なる。彼らの声は一般によく知られているが、ハン・ハンが声優を務めることに一般人は新鮮さを感じ、期待するものだ。

■出演料は「友情価格」

有名人を声優に起用するのがアニメ映画のブームだが、「スマーフ2」では有名人を起用しなことから「資金不足」がささやかれている。では有名人の声優としての出演料はどのぐらいなのだろうか?章氏によると、実際には多くの有名人が声優を務めるのは「楽しさ」のためだという。チェン・クンやツイ・ハークなどは純粋に楽しみのためで、出演料も『友情価格』だった。『ザ・クルッズ』もそうだ。有名人はプロではないが、彼らが声優を務めることは作品PRにはプラスでも、作品の質を損なうことにはならないだろうか?数年前、リー・ヤーポン(李亜鵬)が映画「マトリックス」の声優を務めた際(有名人のハリウッド映画の声優出演の先駆けと言えるだろう)、冒頭のセリフで観客の心をわしづかみにしたことを忘れてはならないだろう。「ターボ」について、章氏は「ハン・ハンのセリフは聞いたことがある。悪くない。プロが指導したし、また現在のコンピュータの音声加工技術は高く、問題のある場所は修正することができる」と自信を見せている。(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/TF)

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