排尿困難の乗客を助けた医師、表彰金の160万円を全額寄付も中国ネットからは賛否両論

Record China    2019年11月27日(水) 13時50分

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飛行機内で排尿困難になった高齢の乗客を救った医師の1人が、与えられた表彰金10万元を全額寄付したことが中国のネット上で話題になっている。写真は表彰された肖さん。

飛行機内で排尿困難になった高齢の乗客を救った医師の1人が、与えられた表彰金10万元(約160万円)を全額寄付したことが中国のネット上で話題になっている。

19日、広州から米ニューヨークに向かう中国南方航空の機内で、医師の張紅(ジャン・ホン)さんと肖占祥(シャオ・ジャンシアン)さんは、ある高齢男性が排尿困難になったという事態を伝える機内放送を聞いて男性のもとへ駆けつけた。2人は男性の様子から「一刻も早く尿を出さなければ膀胱が破裂する恐れがある」と判断。肖さんが酸素マスクの管や注射器の針などを使って装置を作り、張さんが休むことなく40分近くにわたって尿を吸い出したおかげで男性は危機を脱した。

21日、海南省の人民医院は肖さんに10万元の表彰金を進呈しようとしたが、肖さんは25日に表彰式の場で「全額を寄付して基金を設立し、今後、社会に貢献した医療関係者への表彰金に充てます」と宣言。会場からは割れんばかりの拍手が送られた。

25日、このニュースを中国メディア・人民日報が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のアカウントで報じると、多くのネットユーザーが注目した。コメントには、「素晴らしい行いだ。心から尊敬する」「医者の鑑だね」「こんなお医者さんが世の中に増えてほしい」などと称賛するものが多く見られたものの、一方では肖さんが自らの表彰金を寄付したことの是非についての議論が巻き起こった。

一部のユーザーは「『社会に貢献した医療関係者に』って、彼こそ他人のために尽力したじゃないか」「正直、寄付しなくてもよかったと思う。だって彼には受け取る資格があるんだもの!このお金を自分や家族のために使ってほしい」などと感想を述べた。

また、「お金を受け取っていいという雰囲気があった方が、何か他人のために良いことをしようと考える人も増えるのでは?」と指摘するコメントが寄せられたほか、「この事例が今後、他のお医者さんたちにも同じような道徳性を強要することにならないかが心配」と懸念するユーザーもいた。(翻訳・編集/岩谷)

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