日本アニメ界の巨匠・宮崎駿監督の「風立ちぬ」が政治論争を巻き起こす―中国メディア

Record China    2013年8月30日(金) 21時50分

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29日、宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」が再び政治的論争を巻き起こそうとしている。写真は「風立ちぬ」の記事を読む人。

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2013年8月29日、解放日報によると、日本アニメ界の巨匠・宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」が再び政治的論争を巻き起こそうとしている。

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宮崎監督の「非常に愚かな戦争」「慰安婦問題について日本は謝罪すべき」といった発言が、日本国内で激しい批判を浴びたことや、同作品が28日に開幕した第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されたことから、国際社会で再び政治的な論争を巻き起こそうとしている。

「風立ちぬ」は、「日本航空界の父」ともいわれる堀越二郎が零戦(ゼロ戦=零式艦上戦闘機)を設計するというストーリー。零戦は、三菱重工業などの企業が約1万440機製造した戦闘機で、日中戦争や太平洋戦争で活躍した。その高い戦闘能力で米軍を苦しめたことから、「零戦神話」が生まれた。

宮崎監督は崇高な平和主義者でありながら、正真正銘の軍事マニアでもある。この矛盾が、本人の作品解説の中にも表れている。監督は「風立ちぬ」について「反戦の視点で戦争の残酷さを世に伝える映画ではない」と反戦映画であることを否定した。また、「夢を必死に実現させようとする物語を作りたかった」と語り、日本国民の「零戦神話」への憧れを呼び起こしたことは、日本の右傾化の風潮と暗に合致しているともいえる。(翻訳・編集/本郷)

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