アップル、iPhoneの中古品を買い取り交換か=中国市場は対象外?―中国メディア

Record China    2013年8月30日(金) 0時40分

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28日、米メディアが「アップルは今年9月に公式取扱店で中古品買い取り交換の新計画をスタートさせ、旧バージョンを、iPhone 5などのニューバージョンに交換することを奨励する」と報じた。写真は北京2013数字世界アジア博覧会の展示。

2013年8月28日、南方日報によると、米国の科学技術系のメディアが27日、「アップルは今年9月に公式取扱店で中古品買い取り交換の新計画をスタートさせ、iPhone 4Sなどの旧バージョンを、iPhone 5などのニューバージョンに交換することを奨励する」と報じた。この情報が発表されると、中国国内の多くのアップルファンから注目を集めた。しかし記者が27日、アップル中国法人の関係者に裏付けをとった際、「同情報は公式発表ではなく、現段階ではコメントできない」と回答された。また、記者がアップルの取扱店から得た情報によると、現時点では同計画に関する通知を受けていないという。

◆iPhone 5の在庫処分

アップルの同計画に関する情報は、今年6月にも伝わっていた。当時の情報によると、アップルは7月に同計画をスタートすることになっていたが、何らかの原因により延期された。消息筋は、「アップルの米国の取扱店の一部社員は、近日中に同計画の研修を受けるよう通知を受けており、研修の資料も一部の店舗に送られた」と語った。これは業界内で、アップルが同計画を正式にスタートさせたシグナルとされている。

アップルは中古品買い取り交換について否定していない。アップルの公式サイトでは、中古品をオンライン販売している。アップルのティム・クックCEOは先ほどの財務報告電話会議で、同計画に「反対しない」と表明し、「私は一部でそのような取り組みがあることを知っており、同計画の環境面のメリットを気に入っている。これは私にとって励ましとなる」と語った。

コンサルティング会社のアナリストの劉正昊(リウ・ジョンハオ)氏は、「次世代iPhone発表前に中古品買い取り交換計画を進めることで、アップルはiPhone 5の在庫を処理できる。産業チェーンからの情報によると、iPhone 5は今年9月に正式に生産を停止し、iPhone 5Cを発表することになる。アップルはこれまで旧バージョンのiPhoneを値下げ販売していたが、iPhone 5ではこの手法を使わないことになる。つまりiPhone 5は今後市場から姿を消し、iPhone 5SとiPhone 5Cのみとなる。この新しい製品ラインナップを受け、現在のiPhone 5の在庫を中古品買い取り交換によって処分することは、悪くない選択肢だ」と分析した。

◆中国市場は対象外か

iPhone 5の在庫処分の需要の他に、業界内の専門家は、アップルによる同計画には、取扱店の人気の刺激という狙いがあると指摘した。アップルの前四半期の業績報告によると、アップル取扱店の1平方フィート当たりの収入は本年度に入りすでに4.5%減少しており、前年同期の4754ドル(約46万4000円)から4542ドル(約44万3000円)となった。アップル取扱店の収入減は4年ぶりのことだ。アップル取扱店の同収入は依然として世界トップ水準を維持しているが、初の減少は危険信号だ。

劉氏は、「現在開示されている情報によると、アップルの同計画はユーザーが取扱店に行き交換する必要がある。そうなれば取扱店の顧客数が増加し、売上を刺激することができる」と分析した。

しかし記者がアップル中国法人に問い合わせたところ、同計画を裏付ける公式情報はまだ発表されておらず、コメントを控えると回答された。またアップルの中国取扱店から得た情報によると、同計画の噂は現在米国市場に集中している。某取扱店の関係者は、「アップルがその他の国で同計画を実施する可能性は高くない。米国市場でiPhoneは高いシェアを占めており、同計画により多くのリピーターを引き留めることができる。これは防御的な戦略だ。しかし中国のような新興市場におけるアップルの任務は開拓であるべきだ。アップルのiPhone 5Cは来月発表され、中国・インドなどが主要市場となる。この状況のなか、同計画は将来的な販売台数にネガティブな影響をもたらす」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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