中国の高級食材・チュウゴクモクズガニがドイツで異常繁殖、地元漁民は大迷惑―独メディア

Record China    2013年8月28日(水) 22時20分

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26日、中国の高級食材であるチュウゴクモクズガニがドイツの河川で異常繁殖し、漁網を切るなど現地の漁民に多大な被害を与えている。

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2013年8月26日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語サイトによると、チュウゴクモクズガニ(上海蟹)がドイツで繁殖し、現地漁民を悩ませている。

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中国最大のショッピングサイトに、最近「ドイツから新鮮な天然のチュウゴクモクズガニを48時間以内に空輸します」と宣伝するネットショップが登場した。このショップの責任者・朱さんは、「ドイツのエルベ川、ヴェーザー川、エムス川でとれた蟹を、氷を詰めた容器に入れて空輸すれば、10時間で中国に到着する」と説明する。

ドイツのチュウゴクモクズガニは約100年前に中国の船舶から運び込まれた外来種だ。この「中国移民」はドイツの恵まれた自然条件に育まれ、「家族」は増え続けた。欧州ではチュウゴクモクズガニを食べる習慣はない。しかし異常繁殖したカニが漁網を破り、現地の漁民にとっては頭痛の種になっている。

中国ではチュウゴクモクズガニは高級食材だが、環境汚染などで漁獲高が激減。その価格は値上がりする一方だ。9月は中国人にとってカニを食べる季節。ドイツ産チュウゴクモクズガニを販売する他社のネットショップも、「生きたカニ12匹が100ユーロ(約1万3000円)の高値で売れる」と自信たっぷりだ。だが、現時点でドイツ産のカニの輸入は許可されておらず、水産物の輸入手続きに関しては厳しい検疫審査を通過しなければならないため、中国政府は消費者に対し、ネットショップで安易にドイツ産のカニを注文しないよう呼びかけている。(翻訳・編集/本郷)

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