終身栄誉賞のジョン・ウー監督、「狼 男たちの挽歌」リメーク版をルピタ・ニョンゴが辞退
配信日時:2019年11月19日(火) 22時0分

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このほど閉幕した第39回ハワイ国際映画祭で、香港および世界を股にかけた長年の映画界への功績を認められ、ジョン・ウー監督が「終身栄誉賞」を受賞。16日(現地時間)には授賞式にも出席している。
現在、ジョン・ウー監督が取り掛かっている新しいプロジェクトの一つは、1989年公開の香港映画「狼/男たちの挽歌・最終章」(喋血雙雄)をハリウッドでリメークするもの。ウー監督が2017年秋、中国の映画情報サイト「時光網」のインタビューで計画を明かし、翌年春にリメーク決定が報じられたものだ。
もともとは「ブラックパンサー」などで知られるオスカー女優ルピタ・ニョンゴを主演に据え、彼女に合わせて進行するとされていたこのプロジェクトだが、ハワイでインタビューに応じたウー監督が、ルピタ・ニョンゴが辞退したことを明らかにした。この理由について、「われわれが脚本を執筆するのに時間がかかりすぎている中、彼女は非常に人気が高いため、この決断をせざるを得なかった」と語っている。
「狼/男たちの挽歌・最終章」はタイトルに同じくウー監督の作品で、1986年に大ヒットした「男たちの挽歌」が入っているものの、同作とは無関係の作品。米国では「THE KILLER」のタイトルで公開され、香港映画では異例のヒットを記録し、ウー監督の海外進出のきっかけを作った。リメーク版は俳優チョウ・ユンファ(周潤發)が演じた孤独な殺し屋の役を女性にすげ替えるものだが、ウー監督によるとルピタ・ニョンゴに代わる別の女優のキャスティングを考えているという。(Mathilda)