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太平洋での中国の影響力に慌てるオーストラリア―英メディア

配信日時:2019年11月18日(月) 7時30分
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2019年11月15日、中国紙・環球時報は英フィナンシャル・タイムズの記事を引用し、太平洋で影響力を高めている中国に対し、オーストラリアなどが慌てているとする記事を掲載した。

記事は、この10年で中国は太平洋地域における最大の援助提供国の1つになったと紹介。約60億ドル(約6500億円)の援助と優遇借款をしており、道路、港の建設やその他の「一帯一路」に関係するプロジェクトに使用されているという。

中国のこの成功に「米国や英国、オーストラリアが警戒しており、これらの国も太平洋の島国への援助を強化している」と記事は指摘。アナリストは、中国による貸し付けについて、「規模が大きく審査が甘いため、これら島国が債務のわなに陥る可能性がある」と警告している。

しかし記事によると、中国の援助プロジェクトのすべてが援助を受ける国に問題をもたらしているわけではないという。例えば、バヌアツのタンナ島では、初のアスファルト道路が建設されているが、このプロジェクトにより封鎖されていた地域を切り開くことになると紹介した。地元の商業グループ協会の責任者は「この道路は現地の人にとって商品を港に運ぶ助けとなり、より多くの観光客を呼び込むことができ、就業機会も増加する」と語った。

オーストラリア国立大学の太平洋援助問題専門家のGraeme Smith氏は、「全体的に見ると、中国の援助は太平洋諸国の益となっている。現地の指導者に『カード』を提供していて、伝統的な援助国の資金を引き寄せている」と分析。しかし、「透明性の欠如と潜在的な腐敗のリスクは不安になるものがある」と付け加えたという。

だが、こうした懸念についてバヌアツのレゲンバヌ外相は、「オーストラリアはバヌアツと中国との関係について大げさに言って人を驚かす必要はない」との見方を示し、「われわれは太平洋上で中国との関係が最も密接な国の1つだが、思いつく限りのほぼすべての面において、オーストラリアとの関係の方がより親密だ」と語った。(翻訳・編集/山中)
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