中国代表監督復帰から半年でまた辞任、リッピ氏に付きまとう3つの疑問―中国メディア

Record China    2019年11月15日(金) 15時30分

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15日、中国メディアの澎湃新聞は、中国代表監督に復帰したものの半年足らずで再度辞任表明したリッピ氏について「3つの疑問が付きまとう」とする記事を掲載した。

2019年11月15日、中国メディアの澎湃新聞は、中国代表監督に復帰したものの半年足らずで再度辞任を表明したリッピ氏について「3つの疑問が付きまとう」とする記事を掲載した。

記事は、リッピ氏が2019年1月にUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビでイランに0-3で敗れた後、契約満了を理由に監督を辞任、その4カ月後に監督復帰したものの、それから半年もたたないうちに、やはりUAEのドバイで14日に行われたシリア戦に負けて電撃辞任を発表したと説明。「前回のワールドカップ(W杯)最終予選で本大会出場まであと一歩というところまでチームを導いた輝きとは対照的に、この半年間におけるリッピ氏の行動は議論に満ちたものだった」とし、3つの点を挙げている。

まずは、リッピ氏の「年俸」だ。リッピ氏の年俸は2000万ユーロ(約24億円)ほどと言われ、世界で最も年俸の高い監督とも称されている。一方で、毎週試合を迎えるクラブチームの監督に比べて代表監督は有閑だという見方もあり、サポーターや業界関係者から「結果が給料に見合っていない」との不満が出ていると伝えた。

2点目としては、「中国代表監督でありながら広州恒大(中国のクラブチーム)の影が付きまとうこと」を挙げた。記事は「年俸の問題以上にリッピ氏の落ち着きを奪った」のがこの問題だとし、「『第一期政権』時代にはリッピ氏自身が中国サッカーの救世主として扱われ、広州恒大も一強状態だったために特に不満は出なかったものの、監督復帰時には複数のクラブが優勝を争う状況になっており、代表選手の起用をめぐる疑問が出始めた」とした。また、現在中国代表で進む帰化選手戦略についても、「広州恒大の主導で行われている」と解説した。

3点目は、「以前は非常に柔軟だった選手起用が、現在はほぼ固定状態になっていた」点を挙げた。「第一期」では4-3-3、3-4-3の陣形を自由に使い分けることで芸術的な現場指揮と称されたが、復帰後のカタールW杯アジア2次予選4試合では先発メンバー11人中10人が全く同じという状態で、「どうして」という声が聞かれ始めていたとしている。(翻訳・編集/川尻

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