原子力発電所市場、中国と韓国がロシアのライバルに―ロシア紙

Record China    2013年8月25日(日) 9時30分

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21日、世界で最も多くの原子力発電所を輸出しているロシアにとって、今後の原子力発電市場では中国だけでなく、韓国もライバルになるとみられる。写真は中国の原子力発電所。

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2013年8月21日、ロシア政府の機関紙「ロシア新聞」によると、世界で最も多くの原子力発電所を輸出しているロシアにとって、今後の原子力発電市場では中国だけでなく、韓国もライバルになるとみられる。23日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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中国はパキスタンで数基の原子炉を建設中で、同時に世界の原子力発電所市場でのシェアを拡大しようと目論んでいる。トルコのシノップ原子力発電所建設プロジェクトも中国が落札する可能性が高いとみられている。中国は競合相手である日本よりも20%安い価格で入札し、さらにトルコ政府の担保を求めないだけでなく、落札した場合にはトルコに自らの技術を提供する可能性が高いためだ。

ロシア原子力公社のキリエンコ総裁は「中国が世界の原子力発電所市場でロシアと競合する際の主な優位性は労働コストと設備コストだ」と話した。一方、ロシアのエネルギー・安全センターのアントン・クロブコフ主任は「福島第1原発の事故が中国の世界市場への全面的な参入を5−10年遅らせた」と指摘する。中国が輸出を進めている原子炉は第2世代のもので、ロシアが海外で建造している原子炉は第3.X世代のものだという。事故後に国際原子力機関(IAEA)の枠組みの中で採択された安全基準によると、中国の現在の原子炉では新しい基準を満たすことができないため、今後数年間の競合の中ではロシアが中国を圧倒するとの見方を示している。

一方、クロブコフ主任は「中国が真のライバルになる前に、ロシアが直面する最大のライバルは韓国だろう」と指摘した。韓国電力公社はアラブ首長国連邦の原子力発電所を落札し、すでに建設に取り掛かっている。これは韓国が海外で初めて獲得したプロジェクトで、原子力発電所市場で韓国は非常に大きい潜在能力を持っている。(翻訳・編集/HA)

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