2013年8月21日、人民日報（電子版）によると、甘粛省臨夏県の中学校で教師が「キスしてくれたら卒業証書を渡す」と女生徒たちに要求したとされる情報がネット上で伝えられた事件について、学校側が調査を行い「生徒が自発的に行ったこと」だとし、「卒業証書と引き替えにキスをさせた」という事実は存在しないとした。

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問題の教師はクラス主任であり、普段から生徒たちとの関係は良好で、卒業証書を渡す際にもクラス内の雰囲気は多少は興奮気味だったかもしれないものの、正常な感情表現から行われたとし、同級生がそろった中にあって人前でできないようなことはなかったという。校長は「問題視されている写真を見ても、生徒と教師が握手したり、おじぎをしたり、抱き合ったりして和やかな雰囲気に包まれていて、女生徒だけでなく男子生徒もおり、デマばかりが伝わっている」と強調した。

生徒もネットなどに伝わっている内容に怒りをあらわにしている。ある生徒は「最初はおじぎや敬礼、ハグ、握手だったが、だんだん盛り上がってきて、先生にキスしようということになった。クラスの生徒48人、先生にキスすることを誰も反対しなかったし、みんな楽しみながらの出来事だった」と記者の取材に話した。先生が生徒にキスしている写真については、最後の一人で、生徒たちがキスコールをして、先生もそれに応じたとしている。

ネット上で写真が公開されていることについては「生徒はみな携帯電話で写真を撮っていて、ネット上にもアップしていた。それが流れたのかもしれない」とし、「ゆがんだ見方で伝えた人は先生や私たち生徒に謝ってほしい。あるいは法的責任を負わせるべき」と話している。

なお、問題となった教師は現地教育部門などの調査を受け、その後停職処分とされている。（翻訳・編集/岡田）