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日本人には素晴らしい部分もある、だが…―シンガポール元首相

配信日時:2019年11月9日(土) 8時10分
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19日、中国のポータルサイト・今日頭条に、2015年に死去したシンガポールのリー・クアンユー元首相が生前つづった日本に関する文章が掲載された。写真はリー氏。

2019年10月19日、中国のポータルサイト・今日頭条に、2015年に死去したシンガポールのリー・クアンユー元首相が生前つづった日本に関する文章が掲載された。以下はその概要。

日本が直面している最も厳しい試練は、人口の問題だ。社会の高齢化が著しく、若い世代が不足している。これは経済問題よりもずっと深刻な問題であり、効果的な解決ができなければ、この国の先行きは非常に暗くなる。

非常に長きにわたり、日本の女性たちは家庭に入り専業主婦として夫を支え、子どもを育ててきた。しかし今や、彼女たちはそのような生き方を望まなくなった。子どもに自分の人生を縛られたくないと考えるようになり、結婚しない、あるいは結婚しても子どもをつくらない女性が多くなった。その背景には、子どもを産むと女性のキャリアアップの道が閉ざされるという日本の社会制度の問題もある。

そしてまた、日本は移民を排斥することでも名が知られている。外国からの移民を受け入れて低出生問題を解決しようという議論を公に持ち出す人は、そもそもこの国にはいない。

もし日本が今の状況を10年、15年経っても解決できないならば、日本は不可逆的な衰退を始める可能性がある。国内の消費は10年以内に萎縮するだろう。日本はすでに第3の「失われた10年」に入った。もし日本人に人口問題を果敢に解決する眼光や決心がないなら、かつての経済成長の再現を求めてはいけない。そんなものは痴人が夢を説くようなものである。

今の日本の技術は、米国に次ぐ特許大国であるなど依然として高い水準を保っている。しかし、これからのイノベーションや新たな特許を生み出していくのは、年寄りではなく若者だ。

日本人にはもちろん非常に素晴らしい部分もある。2011年の東日本大震災で見せた、みんなで助け合おうとする団結力は全世界を驚かせ、敬意を抱かせた。そして、日本人の仕事に対するまじめさ、よりよい物を求める心は世界に類を見ない。

しかし私はすでに、日本が人口問題において限界を突破し勇んで解決することに対して希望を抱かなくなった。しかも、問題が取りざたされてすでに何年も経過しているのに、彼らはまったく気にかけていないのだ。

私は、日本がまさに秀でた能力を失った「凡庸」な国へと向かっていると考える。一般市民の生活水準はこの先も長きにわたり顕著に低下することはないだろう。しかし、人口問題がもたらす最終的な影響からは逃れられない。私が日本人の若者なら、他の国に移住する可能性が高いだろう。日本にいては未来が見えないからである。(翻訳・編集/川尻

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