第2回輸入博にチャンス見出し、展示品700品目を携え出展した北海道―中国メディア

人民網日本語版    2019年11月8日(金) 18時20分

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第2回中国国際輸入博覧会の食品・農産品エリアには昨年同様、長い長い列ができているコーナーがある。写真は札幌の白い恋人パーク。

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第2回中国国際輸入博覧会の食品・農産品エリアには昨年同様、長い長い列ができているコーナーがある。それは北海道の濃厚な牛乳を使って作ったソフトクリーム。展示エリア内にはそれ以外にも北海道産米の「ゆめぴりか」や様々なスイーツ、地元産のコメやブドウで作った日本酒やワイン、そして調味料などが所狭しと並べられている。北海道は今年、昨年を上回る展示品を携え出展。中国という大きなマーケットと訪日中国人観光客をターゲットとしたビジネスチャンスにつなげていきたい考えだ。

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人民網ではそんな北海道の第2回輸入博への出展の見どころなどについて、浦本元人北海道副知事とホクレン農業協同組合連合会の柿林孝志代表理事副会長にインタビューした。

■昨年上回る出展品目で輸入博に臨む北海道

試食と商品展示エリアからなる展示ブースでは、25の道内企業と共に昨年を上回る700品目の北海道の様々な食品を展示。浦本副知事は、「展示品は北海道のお米やスイーツ各種、調味料や中国でも知られている水産物を出展。特にスイーツは、北海道の濃厚な牛乳を使ったソフトクリームやクリームチーズを使ったチーズケーキなどのほか、北海道の特産品・トウモロコシを使ったスープ、さらにはジンギスカンのタレといったような中国の消費者にはあまりなじみのない食品も数多く紹介。中国は北海道にとって貿易相手国トップ、観光客の送り出し国としては昨年2位、今年は1位になる勢いの中国を大事なパートナーととらえている。ただ中国のマーケットは競争も大変厳しいので、簡単ではないが、大きなチャンスはあると考えている。今回、多くの企業と共に輸入博に出展したことは、北海道の様々な物産を中国の方に知っていただく絶好の機会ととらえ、こうした機会をうまくビジネスチャンスにつなげながら、しっかりと中国との交流も深めていかれればいいと思っている」とした。

■お米だけでなく農畜産物も中国へ

ホクレンの柿林代表理事副会長は、「北海道は牛乳や牛肉、馬鈴薯やビート、小麦、米といったようなあらゆる農畜産物を育てている。それらを北海道だけでは消費できないので、日本の本州でも販売しているが、最近は日本国内でも人口が減少気味であり、また米に関しても消費量がだんだん減ってきている。せっかく生産した美味しいお米なので、なんとか海外へ輸出したいと考えていたところ、そのいいきっかけとなったのが、昨年のパールライスの工場への認可だった。今後はお米を筆頭にこれから順次、長芋や豆、馬鈴薯といった北海道の安全安心な農畜産物の中国への輸出をさらに拡大し、中国の方に召し上がっていただきたい」とその意気込みを語った。

今年、中国は新中国成立70周年を迎え、日本も「令和」という新時代に入り、日中両国と両国関係は新たな歴史的スタート地点に立ち、新たな発展チャンスを迎えている。こうした状況の中で浦本副知事は、「輸入博への参加や多くの中国の様々なイベントにも参加し、地方自治体としても、中国の方々と交流を深めている。今後も輸入博覧会をはじめとする様々なプロモーションを通じて、多くの中国人観光客に北海道に来てもらい、地域間ではあるが、それぞれの相互理解を深めることで、ひいては日中の友好関係の強化に我々もしっかりと役に立ちたい」とした。(提供/人民網日本語版・文/玄番登史江)

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