日中韓の三国関係には挽回の望みがある―中国メディア

Record China    2019年11月7日(木) 18時0分

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6日、中国メディアの新民網は、中国の李克強(リー・カーチアン)首相や、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、それぞれ日本の安倍晋三首相と会談したことを受け、「日中韓の三国関係には挽回の望みがある」と伝えた。資料写真。

4日にタイの首都バンコクで開かれた「東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議」で、中国の李克強(リー・カーチアン)首相や韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がそれぞれ日本の安倍晋三首相と会談したことを受け、中国メディアの新民網は6日付の記事で「日中韓の三国関係には挽回の望みがある」と伝えた。

4日午前(日本時間同日午後)、約1年ぶりに安倍首相と会談を行った中国の李首相は、「多国間主義と自由貿易体制などの『共通の利点』に焦点を当て、敏感な問題を適切に処理し、より健全で安定した日中関係を構築し、両国と両国人民の幸福と世界経済の発展に力を注がなければならない」と述べた。また、中国を議長国として12月下旬に開催が予定されている「第8回日中韓サミット」を四川省成都市で開く考えも伝えたという。これに対し安倍首相は、「昨年以来、日中両国は高いレベルでの会合を重ねてきた。日本は中国との意思疎通を強化し、国際地域問題における協力を密にしていきたい。第8回日中韓サミットのため訪中し、三カ国の協力体制を新たな段階に引き上げたい」と応じたという。

記事はさらに、韓国の文大統領が安倍首相と「歓談」したとも紹介。3日夜に開かれた夕食会の記念撮影の際、文大統領と安倍首相が握手を交わして挨拶し、4日午前には「東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3」の首脳会議の前に文大統領が安倍首相に呼びかける形で、待機場のソファに着席して約11分間、言葉を交わした。両国首脳が話し合うのは昨年9月以来。韓国大統領府の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官の発表によると、「両首脳は日韓関係が重要であるとの見解で合意し、両国間の懸案は対話を通じて解決すべきだとする原則を再確認した」という。また「文大統領が『高官協議の実施も検討する』と提案したことに対し、安倍首相は『あらゆる可能な方法を通じて解決策を模索するべき』と応じた」という。

記事はほかに、安倍首相と文大統領の「歓談」に対する日本政府内の見解も紹介。茂木敏充(もてぎ・としみつ)外相は、5日の記者会見で「10分間言葉を交わしたことをもって大きな評価をするのは難しい」と述べた。菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官は5日の定例記者会見で、首脳間の会話について聞かれ「予断をもって答えることは控えたい。どちらにせよ日本の一貫した立場から韓国に賢明な対応を求めていく」と回答した。

記事は、「リーダーたちの策略や知恵により、日中関係はどん底を抜け出し、正常な軌道に戻りつつある。日韓関係もリスク回避に動き始めている。健全で安定した両国の関係を長く持続するには、敏感な問題を適切に処理することが前提条件で、これは日本も避けられない問題であり、日韓問題の根本的な原因である。日中韓サミットを控え、過去の因縁による歴史の傷はまだ痛むが、政治家は外交関係を最も希望に満ちた方向へ冷静に導く必要がある。日中韓三国が友好関係になるため、三国のリーダーたちの戦略や勇気、将来の展望が試されている」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之

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