最高45%割引!高速鉄道も「ダブル11」に参加?―中国メディア

人民網日本語版    2019年11月6日(水) 16時50分

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今年も「ダブル11」が近づいてきた。2日ほど前から、「高速鉄道」も「ダブル11」に参加するという情報がネットユーザーの間で噂になっている。

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今年も「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」が近づいてきた。2日ほど前から、「高速鉄道」も「ダブル11」に参加するという情報がネットユーザーの間で噂になっている。全国各地の鉄路局集団公司はこのところ続々と、乗車券代金の調整を発表している。中国之声が伝えた。

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もちろん、高速鉄道が「ダブル11」に参加するというのは笑い話にすぎない。まず、この価格変更は、11月11日にスタートする訳ではない。次に、最高割引率が45%と言っても、全体的に見れば価格が引き上げられるものも引き下げられるものもあり、「販促キャンペーン」と一括りにはできない。

〇高速鉄道乗車券が最高45%割引 市場化メカニズムに基づいた価格変更

今回、乗車券価格が調整されるエリアは上海成都、蘭州、広州、南寧などとなっている。中国鉄路蘭州局集団有限公司を例にとると、蘭州駅宣伝担当の張博行氏は、「今回の価格変更は12月1日から実施される。中国鉄路蘭州局集団有限公司は、市場のニーズに対応するため、徐蘭(徐州-蘭州)高速鉄道宝蘭(宝鶏-蘭州)区間の一部高速鉄道列車の乗車券価格について、最適化調整を実施する。全体的には、価格が引き上げられるものも引き下げられるものもある。60本以上の列車が対象となっており、割引率が最も高いものは45%割引となる」と説明した。

45%引き下げられると、蘭州-西安間の現行174.5元(1元は約15.5円)は、改定後96元となる。とはいえ、乗車券価格は全て引き下げられる訳ではなく、一部区間についていえば、価格が上昇するものもある。たとえば、寧波発温州行き列車G2343号の11月30日の乗車代金は、ビジネス席が288元、1等席が154元、2等席が96元だが、12月1日には軒並みやや値上がりし、ビジネス席が17元、1等席が9元、2等席が6元、それぞれ高くなる。

実のところ、列車の乗車券の価格変動はそれほど珍しいことではない。国家発展改革委員会は、2016年にはすでに高速鉄道列車の乗車券価格をオープン価格にすることを発表。中国鉄路総公司が価格設定できるようにし、市場競争の状況と旅客数の分布などの要因に応じてある程度の価格調整を行う権利が中国鉄路総公司に与えられることになった。

〇ピークシーズンの乗車券価格急騰、「入手困難」な状況に?

だが、いったん価格が市況により変動するようになると、「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」や大型連休などの鉄道利用ピークシーズンに高速鉄道の乗車券価格が吊り上げられ、価格の暴騰を招くことにならないのだろうか?中国交通運輸経済研究センターの李紅昌副主任は、この問題について、「利用がピークになる特定の期間には、高速鉄道の供給不足が深刻になり、利用者のニーズを満たせなくなる。このような状況においては、価格を制限する、あるいは順番待ちにするといったメカニズムを作って、価格を合理的な範囲内に抑えなければならない」と指摘した。

李副主任は、「利用がピークになる特定期間の乗車券価格には上限を設け、値下げはできるが値上げはできないようにしている。また、順番待ちの仕組みを作り、予約の順番にもとづき乗車券価格を変えている。鉄道業は特殊な業界であるため、利用がピークになる特定期間には、特別な価格設定方法を採用することで、鉄道サービス事業者の価格設定行為と市場操作行為を指導していかなければならない」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集KM)

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