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先日タシケントで開かれた上海協力機構 (SCO)加盟国政府首脳(総理)理事会第18回会議は実り豊かな成果を収めた。
先日タシケントで開かれた上海協力機構 (SCO)加盟国政府首脳(総理)理事会第18回会議は実り豊かな成果を収めた。各国首相は加盟国の団結と相互信頼の増進、「一帯一路」共同建設、及び経済・貿易、生産能力、コネクティビティ、金融、投資、人的・文化的分野の協力について踏み込んだ意見交換をし、共通認識を形成した。新華社が伝えた。
一国主義や保護主義が激化し、地域の衝突やテロの脅威が頻発し、世界経済の下押し圧力が続いている現在、SCOの示している協力・発展・ウィンウィンといった特質はなおさらに貴重なものであり、世界的範囲で注目が高まっている。
相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展の追求を主な内容とする「上海精神」を確立し、発展観、安全観、協力観、文明観、グローバル・ガバナンス観の豊かなSCOの内包を提示する。グローバル・ガバナンス、信頼、平和、発展における欠陥や不足という厳しい試練に連携して対処し、団結・相互信頼、互恵・ウィンウィン、包摂・相互参考の模範を共に築く。SCOは速く安定して発展し、その結束力と影響力を日増しに強めている。
SCO発起国の1つである中国は常に「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」との理念を堅持し、SCOにおいて独特で重要な役割を発揮している。今回の会議の議長国であるウズベキスタンに投資する中国企業は2年間で数百社増えた。中国はキルギスにとって長年にわたり最大の貿易パートナー及び投資元国だ。中国はタジキスタンにとって第3の貿易パートナー及び最大の投資元国だ。中露の二国間貿易額は1000億ドルを突破し、2000億ドルという壮大な目標に向けて邁進している。2018年に中国とSCO加盟国との貿易総額は2550億ドルに達し、前年比17.2%増加した。今年4月末時点で、SCO加盟国に対する中国の各種投資総額は870億ドルを超えた。
また、SCO各加盟国は安全保障、文化、教育、スポーツ、観光、インフラなど各分野で交流と協力を深め続けており、「上海精神」に導かれる形で賛嘆すべき協力の成果を数多く収めている。
世界経済の結びつきが日増しに緊密化し、安全保障情勢が複雑で変化に富む今日において、古い殻に閉じこもり進歩を求めない、さらには災いを他国に押しつけるようでは停滞し立ち後れるだけであり、互いに尊重し合い、対等に協議し、互恵を図って初めて共に試練に対処し、地域と世界の平和・安定・繁栄を維持できることは事実が証明している。SCOがこの面で相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンという新しいタイプの国際関係を構築するための模範を築いたことは間違いない。
18年を経て、SCOはすでに従来の事業を継承し、今後の大発展を導く正念場に入っており、盛んな生命力と強大な求心力を日増しに示している。現代世界で最大の総面積と最多の総人口を擁する総合的地域機構であるSCOはより緊密な運命共同体の構築に尽力するとともに、地域の平和と発展の促進、国際公平・正義の維持においてさらに大きな役割を発揮すると見られる。(編集NA)