2013年8月18日、中国の映画賞「第13回華語電影伝媒大奨」授賞式が中国・福建省で行われ、香港の俳優レオン・カーフェイ（梁家輝）に最優秀男優賞が贈られた。新浪網が伝えた。

今年で13回目を迎えたこの映画賞は、2000年に中国の大手新聞社・南方都市報が創設した。受賞対象となるのは、中国本土・香港・台湾など中華圏で公開された中国語映画。今回の最優秀作品賞には、中国とミャンマーの国境地帯での麻薬ブローカーと警察の抗争を描いた「辺境風雲」が選ばれた。

注目の最優秀男優賞に輝いたのは、香港映画「寒戦」のレオン・カーフェイ。「寒戦」は香港発ポリス・アクション映画としては、ハリウッドでリメイクされた「インファナル・アフェア」シリーズ以来の秀作と言われる。同作は“香港版アカデミー賞”と言われる第32回香港電影金像奨でも9部門を制し、メガヒットを記録している。最優秀女優賞には「風水」（中国語タイトル：万箭穿心）の顔丙燕（イエン・ビンイエン）が選ばれた。「風水」は昨年の東京国際映画祭で出品取りやめも話題になった作品だ。

映画「愛人/ラマン」などで知られるレオン・カーフェイだが、今年で55歳を迎え、コメディタッチからシリアスな役柄までこなす演技派俳優としてますますの活躍を見せる。受賞にあたって、「今後は今まで縁のなかった監督と新しい仕事をしていけたら」と抱負を語っていた。（翻訳・編集/Mathilda）