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中国国防部(省)が10月31日に行った定例記者会見で、呉謙報道官は米国のアジア太平洋における地上発射型中距離ミサイル配備など国内外記者の質問に回答した。
中国国防部(省)が10月31日に行った定例記者会見で、呉謙報道官は米国のアジア太平洋における地上発射型中距離ミサイル配備など国内外記者の質問に回答した。
米国のアジア太平洋への地上発射型中距離ミサイル配備に断固反対
米国がアジア太平洋地域に地上発射型中距離ミサイル配備を計画している問題について回答した際、呉報道官は断固たる反対を表明した。呉報道官は、「米国が独断専行した場合、地域諸国の安全と利益を深刻に損ない、地域の平和と安定が脅かされる。中国はこれを決して見過ごしたりはしない。関連国が責任ある態度で、慎重に事を行い、間違った行為に及ぶことを避けるよう望む」と述べた。
米の南中国海に対する野心は誰の目にも明らか
米国のペンス副大統領が引き続き中国は米国の主要な戦略的競争相手であると述べ、南中国海や「一帯一路」(the Belt and Road)建設などの問題で中国を批判している点について、呉報道官は「中国に対するいわれのない非難であり、中傷である」とした。
呉報道官は、「現在の南中国海情勢は全体として安定しており、中国はそのために効果の顕著な取り組みを数多く行ってきた。それに対して、米国は頻繁に南中国海で挑発行為を働き、頻繁に武力を誇示し、南中国海の『軍事化』を進めている。米国は、何事もなく平穏な南中国海を見たくないのだろう。もはや野心や陰謀が誰の目にも明らかだと言える」と述べた。
「一帯一路」イニシアティブについて呉報道官は、「すでに何度も言っているが、これは経済協力のイニシアティブであり、地縁政治的な戦略や軍事的な意図はない」と述べ、色眼鏡を外し、嘘をでっちあげることをやめるよう米国に忠告した。(編集AK)