日本に定住し、共存する中国人=メディアが伝えない日常の姿―英メディア

Record China    2013年8月16日(金) 20時10分

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14日、対立ばかりがクローズアップされる日中関係。一方で、日本に定住し、日本人と共存する中国人は増え続けている。写真は横浜中華街。

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2013年8月14日、対立ばかりがクローズアップされる日中関係。一方で、日本に定住し、日本人と共存する中国人は増え続けている。普段メディアで取り上げられることは少ない彼らの姿を英BBC中国語版が伝えた。

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茨城県で農場を営む男性は、そこでホウレンソウをはじめとする農作物を栽培している。農場で唯一の日本人で、他は全員が中国からの研修生だ。過去10年間で多くの研修生たちがここで働いてきた。「彼らがいなければこの仕事で生き残ることはできなかった。日本の若者はもうこんな仕事をしようとしないからね」と語る。

「一昔前の日本人を思い出すね。中国人たちは今も助け合いの精神を持っている。今の日本人が失ってしまったものだ」

今も日本には少なくとも10万人の中国人「学生」たちが、農場や工場で働いている。

1990年には日本に居住する中国人は約15万人だったが、今では70万人を超えている。

記者が原宿で出会ったのはあるファッションモデルだ。山東省の小さな町に生まれ、10年前に大学教授として日本に赴任してきた父に連れられて来日した。

今では、中国語よりも日本語の方が得意になっている。時折中国語を話すのを聞いた友人たちは、「中国語が話せるんだ!」とびっくりするのだという。

彼女は「あるテレビ番組で中国の話をすることになったのですが、『中国人だったの?』と驚かれます。でも、みんな私の国籍にはあまり興味がないみたい」と語った。

不動産会社に勤務し、今年28歳になる男性は、中国人投資家による東京での不動産購入をサポートしている。彼のところには、毎週2〜3組の中国人顧客が物件を見にやってくる。

「皆東京が大好きです。国際的大都市で、近代的、清潔で中国にも近い。不動産価格は北京や上海よりも安くなっています」

日中間の政治的動揺とは裏腹に、東京で不動産を購入する中国人の数は増え続けているという。

学生の林(リン)さんは日本人と結婚し、来日後は一度も中国に戻っていない。彼女は「本当は日本のことが好きな中国人は大勢いる。ここはとても安全で、空気も水も良い。食べ物に関しても、日本人は高い基準を保っている」と語った。日中関係が緊迫していた時期、家庭内はどうだったかという質問に対しては、「家でそんな話はしないですよ」と大笑いしていた。

その後、林さんは真剣な面持ちで「中国と日本が友人になれることを願っています。お隣さんだから、お互いを尊重するべき。一番良いのは平和的に共存すること」と語った。

茨城県の日本人男性は、研修生たちと大テーブルを囲み、日本の冷たいビールとともに彼らの作った中国料理を味わっていた。互いに日本と中国の方式で酒を勧めあう。

「日本人のことを恨んでいる中国人もいることは知っているよ。でも、彼らは故郷に帰ったときに、日本の本当の姿を友だちや家族に伝えることになる。小さな小さな文化交流だけど、すごく大事なことだと思う」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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