マムシに咬まれた男性、「毒が回る!」と慌てて指を切り落とす=医師「そんな必要なかったのに」―中国

Record China    2019年10月30日(水) 11時0分

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中国浙江省杭州市でこのほど、マムシに咬まれて慌てた男性が自ら咬まれた指を切り落とす事件があった。写真はヘビ。

中国浙江省杭州市でこのほど、マムシに咬まれて慌てた男性が自ら咬まれた指を切り落とす事件があった。中国メディアの杭州日報が28日付で伝えた。

記事によると、杭州市内の市中病院に先日、急患の連絡があった。「ヘビに咬まれている。おそらく外科手術も必要」とのことだった。受診したのは同市の臨安区に住む60歳の張(ジャン)さん。手には布が巻かれており、4時間前に山の中で作業をしている時に毒ヘビに人差し指を咬まれたということだった。担当した袁(ユエン)医師が布を外して確認すると、なんと人差し指がなかった。どうしたのかと尋ねると、張さんは震えながら「切り落としました。命の方が大事ですから」と答えたという。

張さんは、「咬んだヘビはマムシだった。動くと毒が回ると思い怖くなり、持っていた刃物で切断した。人差し指はその場に捨ててきた」と説明した。袁医師は張さんに血清を注射したという。

袁医師は、切断した人差し指があれば接合手術は可能だったとし、「本当に(切断の)必要はなかった。マムシは皆さんが思うほどの毒は持っていない」と頭を振った。マムシに咬まれても、適切に処置すれば命にかかわることはほとんどないという。


袁医師は、「患者の30%ほどが間違った応急処置をしている」とし、「手や足の指を切断したり、ひもや針金で傷口のある腕や足をきつく縛ったり、傷口を焼いて毒を飛ばそうとしたり。病院に来るころにはすでに壊死していることもある」と話した。正しい応急処置については、「口で毒を吸い出そうとしないこと。加熱殺菌したナイフで傷口を切開して毒を押し出し、すぐに大量の水で洗い流し、救急車を呼ぶ。可能ならヘビの種類を覚えておくか、殺して病院まで持って来てください」としている。(翻訳・編集/北田

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