日中映画産業のコラボが急拡大―米誌

Record China    2019年11月4日(月) 9時0分

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29日、中国メディアの環球網によると、米エンタメ誌ハリウッド・リポーターは27日、「日中映画産業のコラボレーションが急速に拡大している」とする記事を掲載した。写真:岩井俊二監督の初中国映画「你好,之華」は昨年11月、中国全土で劇場公開された。

2019年10月29日、中国メディアの環球網によると、米エンタメ誌ハリウッド・リポーターは27日、「日中映画産業のコラボレーションが急速に拡大している」とする記事を掲載した。

環球網が要約して伝えたところによると、ハリウッド・リポーターの記事はまず、「毎年恒例の東京国際映画祭(TIFF)併設マーケット、TIFFCOMのパネリストによると、より良い政治関係、新しい映画共同製作協定、文化的類似性に対する評価の高まりが、アジアの2大経済大国間の国境を越えたビジネスを後押ししている」とした。

そして、「中国と日本の映画産業のコラボの急増に関する話題が、TIFFCOMの初日の議論を支配した。TIFFCOMの複数の講演者によると、アジアの2大経済大国間の外交関係の改善に加えて、昨年調印された日中映画共同製作協定が、映画産業における前例のないレベルでの国境を越えた協力を促している。一方、業界の統合を強化するための経済的インセンティブはおそらく、両国にとってあまり重要ではない。米中貿易戦争の激化により、中国の映画規制当局は、映画部門のハリウッド作品への依存を軽減する方法を切望し、国内の配給業者が記録的な数の日本映画タイトルを持ち込むことを許可している。その結果、一部の日本のスタジオに海外での思いがけない大きな収入をもたらしている」とした。

記事はさらに、「石井裕也監督はTIFFCOMで、日本の映画製作者が海外市場に目を向けることがこれまで以上に重要だと語った。その道をたどる監督の一人が、2009年に『おくりびと』で米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督だ。今年初め、滝田監督が手がけた初の中国映画『聞煙』がクランクアップした」「中国映画はまだ、日本での興行収入に大きな影響を与えてはいない。だが、中国のスタジオにとって、中国の中間所得層における日本旅行人気を利用することは魅力的な手段となっている。中国映画『僕はチャイナタウンの名探偵3(唐人街探案3)』は、ほぼ全てが日本国内で撮影された」などと紹介した。

そして、「両国の主要な製作会社は、日本の業界の専門知識を活用して、中国の視聴者の国内アニメに対する欲求を活用する方法を模索している。その例として、両国は、『西遊記』をモチーフにした合作アニメ映画『The Monkey Prince(猴王子)』の製作に取り組んでいる。昨年日本で公開された日中合作映画『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎(妖猫伝)』は、そうした成功例の一つと考えられている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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