第15回北京-東京フォーラム 中日関係発展の基礎を固める

人民網日本語版    2019年10月28日(月) 18時30分

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「新たな時代、新たな期待――アジア及び世界の平和と発展の維持において中日が担うべき責任」をテーマにした第15回「北京-東京フォーラム」が26、27両日に北京で開催された。

「新たな時代、新たな期待――アジア及び世界の平和と発展の維持において中日が担うべき責任」をテーマにした第15回「北京-東京フォーラム」(主催:中国外文局と日本の言論NPO)が26、27両日に北京で開催された。

王毅国務委員兼外交部長(外相)は開幕式でスピーチを行い、「世界第2、第3の経済大国であり、地域と世界に重要な影響力を持つ大国として、中日は共通の利益と懸念が増え、より大きな共通の責任と使命を負うようになっている。我々は両国首脳の重要な共通認識を導きに、中日関係発展の基礎を固め、原動力を増強し、妨害を排除し、新しい時代の両国関係の素晴らしい将来を切り開く必要がある」と指摘した。

日本の茂木敏充外相はフォーラムに寄せた祝辞で「日中両国はアジア及び世界の平和と繁栄の維持に共に重大な責任を負っている。様々なグローバルな問題を前に、両国は連携して力を捧げるべきだ。これは国際社会の期待と一致する。両国間のハイレベル往来を一層強化し、溝に適切に対処し、日中関係を新たな段階へ押し上げたい」と表明した。

「現在、戦後国際秩序を強化・維持し、多国間枠組を構築し、自由経済を発展させることは世界全体の利益にかない、アジア地域の利益にかない、日中両国の利益にもかなう」。日本の福田康夫元首相は開幕式のスピーチで「世界の主要なエコノミーである日中両国がこのために積極的に行動し、互いに協力することは両国にとって現実的に必要な事であり、時代の強い要請でもある」と述べた。

国務院新聞弁公室の徐麟主任は発言で「新たな歴史的出発点に立って、新しい時代の要請にふさわしい中日関係をいかに構築するかは、両国の首脳及び国民が我々に与えた時代の命題だ。我々は時代の潮流を把握し、未来を展望する中で新しい時代の中日関係の発展の青写真を描く必要がある。友好の初心を忘れず、歴史を鑑とする中で新しい時代の中日関係の発展の基礎を固める必要がある。相互信頼と相互利益を強化し、現在の協力の中で新しい時代の中日関係の発展に原動力を増やす必要がある」と指摘した。

日本の横井裕駐中国大使はスピーチで「新しい時代の日中関係は両国間だけに限定されず、日中はアジアと世界の平和及び繁栄に並大抵でない責任を負っている。両国は連携して地域と国際社会の問題の解決に貢献するべきだ」と指摘した。

「北京-東京フォーラム」は2005年に発足。毎年北京と東京で持ち回りで開催され、すでに中日間の比較的ハイレベルで大規模な官民交流プラットフォームとなり、中日関係の発展促進、国民の相互理解・相互信頼の増進に積極的な役割を果してきた。中国外文局の杜占元局長は「フォーラムは過去15年間、常に両国関係の重大な問題をめぐり交流と研究・討論を行い、双方間の考えを疎通し、溝を縮小し、相互信頼を増進する後押しをしてきた。中日友好事業に身を投じる識者が増え、両国関係の長期安定的発展を後押しする強大なパワーを形成することを希望する」と表明した。

今回の北京-東京フォーラムは「政治・外交」「経済・貿易」「安全保障」「メディア」「科学技術革新」の5つの分科会を設けた。出席者は、いかにして両国首脳間の重要な共通認識を実行に移すか、中日関係の新しい時代を切り開くか、開放型世界経済を共同構築するか、自由貿易及び多国間協力を維持するか、北東アジア安全・平和秩序を構築するかなどの議題について率直な意見交換と積極的な検討を行った。

両国の識者は「現在中日は共に発展の新しい時代に入っている。共通の利益や懸念が日増しに増えており、双方は連携して時代の潮流と人類の命運の観点から、新しい時代の中日関係が自らに恩恵を及ぼすだけでなく、それ以上の世界の平和を維持する安定化装置、世界の発展を後押しする動力源になるようにするべきだ」との認識で一致した。(編集NA)

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