中国、月面科学観測基地を建設へ―中国メディア

人民網日本語版    2019年10月30日(水) 5時20分

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第1回中国空間科学会議で明らかにされたところによると、中国の有人月探査関連活動が着実に推進中で、月面科学観測基地を建設する見通しとなり、人類の火星上陸に向け科学・技術の堅固な基礎を築く。資料写真。

第1回中国空間科学会議で明らかにされたところによると、中国の有人月探査関連活動が着実に推進中で、月面科学観測基地を建設する見通しとなり、人類の火星上陸に向け科学・技術の堅固な基礎を築く。新華社が伝えた。

中国有人宇宙プロジェクトの陳善広(チェン・シャングアン)副チーフデザイナーは福建省厦門(アモイ)で開催された同会議で、「月探査は近年、主要宇宙国によって重点発展分野として位置づけられている。世界には新たな月探査のブームが訪れた。中国も有人宇宙事業の今後の発展について論証を掘り下げ、長期的な計画を立てている。有人月探査実施プランについての深い論証を複数回掘り下げ、全体的な共通認識と初期段階のプランを形成した。現在は関連活動を着実に推進中だ」と述べた。

陳氏はまた、「有人宇宙事業は今後の発展傾向として、有人月探査、月面基地建設を行い、科学研究を展開する。人類の活動空間を切り拓くとともに、月よりも遠い有人深宇宙探査に向け絶えず技術と経験を蓄積する。長期的な目標は、人類の火星到達の実現だ」と指摘した。

陳氏はさらに、「有人月探査では、宇宙飛行士が月面に探査施設を架設し、データと試料を採取することで、人類の月の形成及び変化に対する認識を一新する。月の低重力、弱磁場、高真空などの特徴を利用し、物理・化学・天文・地質などの研究と現場の資源利用を行い、基礎科学の革新と発展を促進する。人類の月における生存能力、その手段、基礎的な生命科学の問題を模索し、月面密閉生活環境を次第に構築することで、人類がより深い宇宙に向かうための基礎を築く」とした。

同会議は中国空間科学学会を発起人・主催者とし、25日から28日にかけて厦門で開催される。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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