優勝の羽生結弦、2位の選手との「心温まる」秘話―中国メディア

Record China    2019年10月28日(月) 16時40分

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中国メディアの鳳凰網体育は27日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦カナダ大会で優勝した羽生結弦と2位のカナダ選手の「心温まる関係性」について伝えた。

中国メディアの鳳凰網体育は27日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦カナダ大会で優勝した羽生結弦と2位のカナダ選手の「心温まる関係性」について伝えた。

羽生は26日のショートプログラム(SP)で今シーズン世界最高の109.60点をマークして首位に立つと、27日のフリーで212.99点の自己ベストをマーク。ネイサン・チェン(米国)が持つ世界最高得点にあと0.83点に迫る322.59点で優勝した。

記事は冒頭、「五輪2大会連続優勝の羽生は、GPシリーズカナダ大会で人生初となる同大会の金メダルを獲得した。過去3戦はいずれも銀メダルに終わっていた羽生にとって、このメダルは確かに特別な意味を持っていた。表彰式では非常にうれしそうな表情で、表彰台にジャンプして乗り、銀メダルのナム・グエン(カナダ)と銅メダルの田中刑事と共に、数え切れない笑顔を見せた」と評した。

その上で、記念写真で羽生の頭の上に花束を掲げておどけたナム・グエンに言及。「かつてクリケットクラブ(羽生が拠点にしているカナダのクラブ)で共に練習した仲間で、2人は年齢が近いことからとても親しかった。グエンはハビエル・フェルナンデスと共に羽生の英語学習を助けていた」と紹介。「グエンはここ2年間状態が良くなく、羽生と試合で対戦する機会は少なかった。しかし、彼は友人として、羽生が記録を破った時やけがをした時、誕生日などには必ずメッセージを送っていた」とした。

そして、「27日のフリーの滑走順を決める抽選で、羽生の直後(最終滑走)となったグエンに羽生が『Sorry』と声を掛けると、一部の選手は(羽生の後は)『リンクに投げ込まれるプーさんの人形が多すぎ(て回収に時間がかかる)』『プレッシャーが大きい』などを嫌うが、グエンは『慣れているから』と意に介さなかった」と伝えた。

羽生は自身がフリーの演技を終えた後、待機していたグエンに向かってこぶしを握り、握手を交わして抱き合った。記事はこのシーンについて、「2人が一瞬にして若い頃に戻ったような感じがして、心が温まった」とした。さらに、「羽生は自身の得点が発表されて沸き立つ会場に向けて、静まるようにとのジェスチャーをした。彼はきっと『もう歓声は大丈夫です。僕の友人の演技が始まるので!』と言いたかったのだろう」と推し量った。また、グエンが試合後「僕がリンクに出た時、ユヅルが拍手をして応援してくれているのが聞こえました。彼の後に滑ると僕もパワーをもらえます」と語ったことも紹介した。

記事は最後に、「試合は残酷だと言われる。しかし、リンクの外のこうした小さな物語やこのスポーツを通して結ばれた友情、そしてライバルであろうと互いに支え合うというリスペクトは、残酷さの中に異なる温かさをもたらしてくれるだろう」とした。(翻訳・編集/北田

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