国際宇宙会議に中国が欠席 外交部「米側はビザ問題を武器にしている」

人民網日本語版    2019年10月24日(木) 14時10分

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第70回国際宇宙会議への中国側の欠席について、外交部の華春瑩報道官は23日の定例記者会見で「米側は査証(ビザ)問題を武器にして、再三にわたり国際的な責任と義務を軽視し、正常な国際交流・協力を妨げ、国際社会各者の正当な権益に損害を与えている」と述べた。

第70回国際宇宙会議(IAC)への中国側の欠席について、外交部(外務省)の華春瑩報道官は23日の定例記者会見で「米側は査証(ビザ)問題を武器にして、再三にわたり国際的な責任と義務を軽視し、正常な国際交流・協力を妨げ、国際社会各者の正当な権益に損害を与えている」と述べた。

【記者】報道によると、21日にワシントンで行われた第70回IAC開幕式当日の第1回全体会合で、会場の観衆1000人以上が携帯電話を通じた投票で、重要な宇宙機関である中国国家航天局が欠席している問題を筆頭に提起した。これは中国代表団への米ビザ発給が妨げられたためだという。これについて確認と、さらなる情報をいただけるか。

【華報道官】中国国家航天局に事実確認をしたところ、今年のIACに中国側代表団が欠席した原因は、米側がビザを直ちに発給しなかったためだ。

IACは国際宇宙飛行連盟(IAF)、国際宇宙航行アカデミー(IAA)、国際宇宙法学会が共同開催する宇宙分野の会議であり、毎年少なくとも数千人の各国政府高官、実業家、科学技術者が出席しており、宇宙界の「オリンピック」と称される。中国は一貫して多国間宇宙協力の支持者であり、IACの重要な参加国でもあり、毎年代表団を会議に派遣している。

今年7月、中国側は会議開催の3カ月前に米側にIACへのおおよその参加者リストを提出した。中国国家航天局の代表団は10月12日に在中国米国大使館へビザ面接に行ったが、会議開始当日になっても中国側団長はビザを取得できず、中国側代表団は開幕式や局長フォーラムといった重要行事に参加できなくなった。

現任のIAF副会長、中国航天科技集団公司副社長、IAF選挙委員、中国宇宙学会事務局長らも米国ビザを取得できなかった。

ペンス米副大統領は開幕式での演説で、米国の宇宙政策や国際協力について何ら新しい事を発表しない一方で、米国主導の国際宇宙協力、「志を同じくする、自由を愛する」国々との協力を主張した。この政治色の濃い演説は現場の各国観衆の反感を招き、IACの主張する国際協力の趣旨とは相いれないと見なされた。

実際には、今回中国国家航天局の遭遇した米国ビザ問題は氷山の一角に過ぎない。ここしばらくの間、米側は中国側の学者、学生、実業界関係者、科学技術者などに対してビザ発給の拒否、ビザ申請の引き延ばし、長期滞在ビザの取り消しといった措置をしきりに講じて、中米間の正常な人的・文化的交流と人的往来を妨害し、中国側人員の安全と合法的権益を損なってきた。

米側はビザ問題を武器にして、再三にわたり国際的な責任と義務を軽視し、正常な国際交流・協力を妨げ、国際社会各者の正当な権益に損害を与えている。我々は米側に対して、真摯に反省し、しっかりと改めるよう促す。(編集NA)

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