「母国よりも暑い」、アフリカ人の中国体験記―安徽省合肥市

Record China    2013年8月9日(金) 20時50分

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8日、合肥市ではここ数日、厳しい高温天気が続いている。同地に住むアフリカ人でさえも、「合肥はあまりにも暑い!冗談ではなく、避暑のために帰国したい!」と、耐え難い暑さに悲鳴を上げている。写真は漢字を勉強するMadomiさん。

2013年8月8日、合肥市ではここ数日、厳しい高温天気が続いている。同地に住むアフリカ人でさえも、「合肥はあまりにも暑い!冗談ではなく、避暑のために帰国したい!」と、耐え難い暑さに悲鳴を上げている。同市蜀山区に住むアフリカ人に、最近の天気や合肥市での「高温生活」について取材した。合肥晩報が伝えた。

○運動愛好家が「オタク」に変身

ベナン共和国出身のMadomiさん(30)は、昨年10月から安徽農業大学で生物臨床学を学んでいる留学生だ。

合肥市で生活し始めてすでに10カ月が経ち、Madomiさんは、現在の酷暑を除けば、同地での生活にすっかり慣れたと語る。「私は合肥が大好きだが、この暑さは大嫌いだ」。

日曜の午後、Madomiさんは数人の中国人のクラスメートとキャンパスでバレーボールを楽しんだ。日頃から体力とスタミナには自信があるが、その日はバレーボールを早めに切り上げざるを得なくなった。「とても暑い日だった。突然、息苦しさと眩暈を感じ、両脚に力が入らなくなった」と、Madomiさんはその時のことを回想した。中国人の友人によると、どうやら熱中症にかかったようだった。

 

Madomiさんはこの日から、インドア生活に切り替えた。1日の多くの時間を図書館や寮で過ごし、野外活動にはほとんど参加せず、もちろん大好きなバレーボールもお預けだ。中国人の友人はMadomiさんが「スーパー・オタク」になったと冷やかした。

Madomiさんの母国ベナンはアフリカ西部に位置し、熱帯気候に属し、気温は年中30℃前後だが、34℃を超えることは滅多にないという。「合肥の夏が祖国ベナンより暑いとは想像もつかなかった」と語った。

○スイカが大好物のアフリカ人女性

合肥市五里●街道劉居団地(●=土へんに敦)に、シエラレオネ共和国から合肥に来たばかりの女性がいる。Kidea(21)さんといい、3年前に合肥市出身の胡俊峰(ホー・ジュンフォン)さんとシエラレオネで知り合い、結婚した。1カ月余り前、Kideaさんは夫に連れられ、初めて合肥市の土を踏んだ。

「暑い!」Kideaさんが飛行機から降りた時、最初に発したこのひと言を、夫の胡俊峰さんはよく覚えている。合肥市に住み始めてから、Kideaさんは滅多に外出しない。言葉が通じないだけではなく、あまりにも暑いことが原因だ。

夫の胡さんによると、シエラレオネは熱帯に属するが、夏は雨が多く、朝晩の温度差が激しく、高温天気が続くことは滅多にないという。「妻はスイカを好んで食べるようになった。合肥の人々は、夏はスイカを頻繁に食べて、喉の渇きをいやし、体温を下げる。妻もすぐに適応してスイカを食べ始め、だんだんと好きになったようだ」と胡さん。

Kideaさんは少し前、マーケットに出かけて日焼け対策グッズを一式買いそろえた。夫の胡さんは「妻が外出する時には日傘が必需品だ。近所の人たちはその姿を見て、『アフリカ出身なのに、暑さに弱いなんて』と信じられない様子だ」と話した。

○合肥市に住む外国人は約1000人

合肥市出入国管理局によると、同市には、10か国以上から来た約1000人の外国人が住んでいる。今年7月に一時入国した外国人は延べ3318人、前年同期比やや減少した。蜀山区は市内でも外国人が多く住む地域で、そのほとんどが留学生、英語教員、企業の駐在員とその家族もいる。

蜀山区内の外国人が多く住む団地で外国人との連絡業務に長期間携わってきたコミュニティー担当者は、「ここでは彼らは地元民と友好関係を結び、地元民からの尊敬を得ている。ここは彼らにとって第2の故郷になっている。コミュニティーは外国人の生活状況に大きな関心を払っており、彼らのことを常に気づかっている。外国人の多くも、言語や生活習慣が違うからといってコミュニティー生活圏から離れてしまうことはなく、地元民と積極的に仲良くなり、コミュニティーの活動に参加している」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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