ゴミ分別、今度は北京で 今後のデリバリー利用に不安の声

人民網日本語版    2019年10月19日(土) 15時0分

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「北京市生活ゴミ管理条例修正案(草案意見募集稿)」に対する意見募集が14日、スタートした。

「北京市生活ゴミ管理条例修正案(草案意見募集稿)」に対する意見募集が14日、スタートした。意見募集期間は、2019年10月14日から11月13日まで。中国之声が報じた。

〇北京の生活ゴミは4種類に

上海では、生活ゴミを、回収可能なゴミ・有害ゴミ・乾燥したゴミ・水分を含んだゴミに分類しており、多くの市民がその分別に頭を悩ませている。では、北京市は、生活ゴミをどのように分類するのだろうか?

草案によると、北京の生活ゴミは、「有害ゴミ」と「その他のゴミ」が分別対象ゴミとして追加され、「台所ゴミ」、「回収可能なゴミ」、「有害ゴミ」、「その他のゴミ」の計4種類となる。

これで乾燥したゴミや水分を含んだゴミという分類は行われないことが明らかになり、ようやく安心することができたといったところだろう。

〇分別せずにゴミを投棄した個人は200元の罰金対象に

もし、個人が分別せずにゴミを投棄した場合、処罰の対象となると同時に、個人の信用記録にも影響を与えることになる。

草案意見募集稿によると、規定に違反して生活ゴミを分別せずにゴミ分別収集容器に投棄した個人に対し、都市管理総合法律執行部門は直ちに改善を命ずることになる。改善しなかった個人には、200元(1元は約15.3円)の罰金が課せられる。

このほか、法律執行機関は、本条例に違反して行政処罰を受けた者あるいは行政強制処分を受けた者について、北京市公共信用情報プラットフォーム上で情報を共有する。行政機関は、北京市公共信用情報の関連管理規定にもとづき、対象者に対して懲戒措置を講じることができる。

〇使い捨て食器を提供したレストランは最高5千元の罰金対象に

草案意見募集草稿によると、飲食業経営企業およびフードデリバリー提供者は、消費者に使い捨て食器を自ら進んで提供してはならず、また提供しないことを目立つようにPRしなければならない。消費者に自ら進んで使い捨ての箸やスプーンなどの食器を提供した業者に対しては、市場監督管理部門が期限付きで改善を命じる。期限までに改善しなかった場合、1千元以上5千元以下の罰金が課せられる。

〇使い捨てアメニティを宿泊客に提供したホテルは最高5千元の罰金対象

草案意見募集稿によると、宿泊施設経営企業は、宿泊客に対し、自ら進んで使い捨てアメニティを提供してはならず、また提供しないことを目立つようにPRしなければならない。客室で使い捨てアメニティを自ら進んで提供した宿泊施設に対しては、文化観光部門が期限付きで改善を命じる。期限までに改善しなかった場合、1千元以上5千元以下の罰金が課せられる。

〇企業、住宅区、公共スペースはゴミ分別回収箱を設置

設置が求められるゴミ分別回収箱は、エリアによって異なる。

草案意見募集稿によると、党・政府機関、企業・事業単位、社会団体など各組織は、事務所あるいは生産・経営場所に、台所ゴミ、回収可能なゴミ、有害ゴミ、その他のゴミの4種類の分別回収容器を設置しなければならない。

住宅地区および村は、最低1カ所の生活ゴミ投棄場所に、台所ゴミ、回収可能なゴミ、有害ゴミ、その他のゴミの4種類の分別回収容器を設置し、その他の公共エリアには、台所ゴミとその他のゴミの2種類の分別回収容器を設置しなければならない。

公共スペースには、回収可能なゴミとその他のゴミの2種類の分別回収容器を設置しなければならない。ただし、台所ゴミが多い公共スペースには、台所ゴミの回収容器を増設する必要がある。

〇ネットユーザーは「フードデリバリーの注文どうしよう!」といった不安の声

草案意見募集稿の発表前から、ネットユーザーたちからは不安を表明するコメントが溢れていた。店が使い捨て食器を提供しなくなる。さらにゴミを出す時には分別しなければならない。ネットユーザーが最も心配していたことが現実になった。

しかし、ほとんどの人は、ゴミ分別実施措置を支持しており、いくつかのアドバイスも寄せられてきた。

読者の皆さんはゴミ分別実施への心構えはできているだろうか?

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