Record China 2013年8月7日(水) 12時39分
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6日、杭州市の余杭経済開発区に位置する顔家角村で、橋が盗まれるという前代未聞の事件が起こった。写真は盗難にあった「暮省橋」の残骸。
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2013年8月6日、現代金報によると、杭州市の余杭経済開発区に位置する顔家角村で、橋が盗まれるという前代未聞の事件が起こった。以下は3週間にわたる捜査を経て解決をみた事件の顛末である。
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7月11日夜、村中にゴウンゴウンというクレーンの音が響きわたっていた。村民たちは工事をしていると思い込み、気にも留めずにいたが、翌朝、村に100年前から残っている石橋が忽然と姿を消していた。
7月12日朝、村民の顔(イエン)さんは、買い物の帰りに橋泥棒の話を耳にした。「橋が盗まれるだなんて、信じられるものか」と思い、駆けつけてみると、そこにあったはずの橋が消え去り、橋脚だけが残されていた。
「暮省橋」という名のこの橋は、幅約2メートル、長さ約20メートルのもので、85歳になる村の老人によると、この橋は彼の生まれたときにはすでに存在し、村の南に行くには必ず渡らなければならないものだったという。道路が舗装されたことで利用者も次第に減少していたものの、村民がお金を出し合って造った思い出の橋として100年の長きにわたって親しまれてきた。
「橋が盗まれた」との通報には警察も仰天した。ただちに捜査が開始され、8月1日早朝、捜査チームは事件に関与していると思われる陳、王という人物の身柄を確保した。
主犯格である陳容疑者は金に困って橋泥棒を考えつき、石材業者に連絡を取った。陳容疑者が橋を解体し、業者に持ち込むという手はずになり、4万元(約60万円)の報酬が提示された。
陳容疑者はクレーン業者の王容疑者に話を持ちかけ、70トンのクレーン車を手配する。さらに、陳容疑者は解体した橋を輸送するためのトラック2台を手配した。事件当日、両容疑者は橋を30個あまりに解体、連夜にわたりトラックを駆って遠方の石材業者に持ち込んだ。
8月1日午後、警察と村の幹部は業者の石材置き場に置かれている「暮省橋」を発見した。なんと橋は新たに組み直して展示されており、でかでかと「暮省橋」の名前まで掲げられていたという。村の幹部は、「警察の迅速な捜査のおかげで見つけ出すことができた」とニッコリ。
現在、両容疑者は拘留され、取り調べが進められている。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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