習近平主席が訪印、中印は地域と世界に前向きな影響をもたらす―中国メディア

人民網日本語版    2019年10月11日(金) 19時0分

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中国の習近平国家主席はインドのモディ首相の招待を受けて第2回中印非公式首脳会談に出席するため、11日から訪印する。資料写真。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席はインドのモディ首相の招待を受けて第2回中印非公式首脳会談に出席するため、11日から訪印する。国際問題専門家は「中印関係の発展に関わる大局的、長期的、戦略的問題について踏み込んだ意思疎通をすることで、両国はさらに戦略的相互信頼を高め、協力の視野を開拓し、地域と世界にさらに多くの前向きな影響をもたらすことが見込まれる」と指摘する。中国新聞社が伝えた。

昨年武漢で初の非公式首脳会談を行って以来、中印は各分野の交流や協力を全面的に推し進め、溝を適切に管理・コントロールしている。政府筋によると、チェンナイで習主席はモディ首相と引き続き世界の大勢について論じ、中印関係の発展に関わる大局的、長期的、戦略的問題について踏み込んだ意思疎通を行う。

中国国際問題研究院の阮宗沢(ルワン・ゾンザー)常務副院長は「共に発展途上の大国及び新興エコノミーである中印両国の各自の発展及び相互協力は、過去100年なかった現在の大きな情勢変動の中において非常に重要な『変数』だ。両国間関係はすでに伝統的な二国間の範疇を遥かに超え、地域と世界全体に影響を与えている」と指摘する。

「国交樹立以来、上層部の連動を通じて両国関係の方向性を定めることが、一貫して中印の連動の際立った特徴となっている。肝要な時期には、いつも上層部の会談が中印協力に新たな推進力を注入する。今回の会談は次の段階の協力のために基調を定め、道筋を指し示すことが期待される」と、中国現代国際関係研究院南アジア研究所の胡仕勝(フー・シーション)所長は語る。

具体的に、専門家はチェンナイ会談は3つのレベルで前向きな影響をもたらすことが見込まれると考える。

第1に、二国間レベル。会談は中印の戦略的相互信頼を増進すると同時に、経済・貿易、人的・文化的など広範な分野で協力を推進するためにさらに大きな空間を築く。

胡氏は「首脳会談は往々にして両国の戦略的相互信頼増進に力強い弾みを付ける。これを基礎にして、中印の経済貿易協力はさらに大きな空間をもたらすことが見込まれる。例えば製造業、製薬、インフラ整備、ビッグデータ、人工知能(AI)など伝統分野及び新興分野の協力を拡大することで、両国間の経済貿易関係はより健全で整ったものになる」と指摘する。

清華大学国家戦略研究院の銭峰(チエン・フォン)研究部主任は「良好な上層部の連動は人的・文化的交流への助力にもなる。会談開催地のチェンナイ周辺には世界文化遺産が多くあり、インド文化の至宝といえる。開催地にここを選んだことで、インド文化の魅力と多元性を示すことができ、両国文明の交流と相互参考を促進したいとの良い意向も明らかにされた」と指摘する。

第2に、地域レベル。会談は南アジアさらにはアジアの平和と安定にさらに多くの推進力を与えることが見込まれる。

銭氏は「今回の会談は中印が手を携えて協力を強化し、両国関係をより安定させ、より積極的に協力するとのメッセージを発するだろう。この事自体が南アジア及びアジアの平和と安定にプラスのエネルギーを与える。中印の調整と協力の強化は地域が個別の問題における溝を解消し、地域情勢の緊張を緩和する助けとなる」と指摘する。

第3に、世界レベル。会談は中印の一致した声を世界に向けて発し、グローバル・ガバナンスに東洋の知恵をさらに多く与えることが見込まれる。

阮氏は「中印は世界経済成長の重要なエンジンであり、世界の多極化と経済のグローバル化を促進する重要なパワーでもある。また、共に共通するいくつかの外的試練に直面してもいる。今回の非公式首脳会談で、両国は貿易の自由化と円滑化を支持し、一国主義と保護主義に反対し、多国間組織・機関における途上国の利益を守るとの共同の声を発する見通しだ」と語る。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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