遠距離交際の女性が果敢な行動、彼氏勤務先の消防隊は粋なはからい、中国メディア「超感動」

Record China    2019年10月8日(火) 20時20分

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彼女は安徽省合肥市の病院で看護師として働いている。彼氏が消防士として働いているのは江蘇省塩城市だ。仕事は多忙を極める。彼女は思った。「なかなかプロポーズしてくれないのは、忙しすぎるからだ」と。そして彼女は決断した。

彼女は安徽省合肥市の病院で看護師として働いている。彼氏が消防士として働いているのは江蘇省塩城市だ。仕事は多忙を極める。彼女は思った。「なかなかプロポーズしてくれないのは、忙しすぎるからだ」と。そして決断した。彼氏の勤務先の消防隊は彼女の気持ちを知り、全面的に協力することにした。塩城市消防がSNSを通じて2019年10月1日付でこの話題を紹介すると、中国メディアは「超感動!」などとして報じ始めた。

彼氏の名は蒋偉さん。中国では10月1日の国慶節(建国記念日)から7日までが法定休日とされた。しかし、蒋さんは仕事を休めなかった。いかなる時も火災など災害に備えなければならない消防隊に所属する宿命だ。9月30日夜も、他の隊員とともにパトロールに出る予定だった。

一方の彼女の名は高暁静さん。看護師も激務であることに変わりはなく、患者の命を救い回復を助けるために、奮闘している。9月30日夜には休みを取れたが、蒋さんが勤務中なので「二人の時間」を過ごすことはできない。このままではいつまでたっても、二人の間には「400キロメートルの溝」が存在することになる。

「彼がプロポーズしてくれないのは、忙しすぎるからだ」と思った高さんは、事態を何としても打開しようと考えた。蒋さんが所属する消防隊は高さんの事情と気持ちを知り、全面協力することを決めた。

高さんは蒋さんに知らせることなく、塩城市にやってきた。時間は午後6時ごろ。蒋さんのパトロール場所近くで控えていた。パトロール隊がやってきた。隊長は突然、全員を整列させた。そして「右向け、右!」と命じた。その方向には、ウェディングドレスに身を包んだ高さんの姿が……。

ところが、この肝心な一瞬に、蒋さんは「右向け、右」をうまくやれず、“あさっての方向”を向いてしまった。もちろん、リハーサルなどない。いきなりの命令に、とまどってしまったようだ。それはともかく、方向を正して直立した蒋さんの目にも、高さんの姿が写った。ウェディングドレス姿の彼女は輝くばかりの美しさだった。もうどんな「野暮」でも、どのような状況なのかは分かる。

蒋さんは高さんを見つめ、やや照れ笑いをしながら周囲の隊友を見た。高さんは言った。「私は合肥にいて、あなたは塩城。400キロメートル以上も離れている。でも、私はあきらめたくなかったのです。あなたは忙しすぎて、合肥に来られなかったのでしょう。ですから、私が塩城にきてあなたのお嫁さんになることにします。私たち、結婚しましょう」――。

中国、特に都市部に住む若者の間では、男性がひざまずき、目の前の恋人に花束を渡してプロポーズすることが多い。蒋さんも高さんに歩み寄ってひざまずいた。そして言った。「結婚していただけますか?」。高さんは答えた。「喜んで」。そして二人は抱擁しあった。

消防隊の「粋なはからい」はそれだけでなかった。近くに会場を設け、「婚礼の宴」を用意していた。花嫁を除く全員が制服姿だ。やはり制服姿の隊の幹部が祝辞を述べた。用意された飲み物はミネラルウオーター、食べものと言えば果物ぐらいだ。しかし、部屋の飾りつけも簡単なものではあったが隊友らが行ったものだった。これ以上は簡素にできないほど簡素だったが、「手づくりの宴」に出席者一同が、心から感動したという。

さまざまなニュースサイトが4日ごろまでに、この話題を紹介した。いずれも「超感動!」などとして、二人が結ばれたことを祝福した。(翻訳・編集/如月隼人

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