中国でフライト遅延が慢性化、激怒する乗客「空怒族」が誕生―英メディア

Record China    2013年7月31日(水) 21時0分

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28日、中国の空港ではフライト遅延が慢性化状態にあり、これに怒った乗客たちが抗議する事例が多発。「空怒族」と呼ばれる彼らによって、空港職員が殴打されるケースもある。資料写真。

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2013年7月28日、英紙デイリー・テレグラフ(電子版)は、中国の空港ではフライト遅延が慢性化しているため、これに怒った乗客たちが抗議する事例が多発していると報じた。30日付で参考消息網が伝えた。

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フライト遅延に激怒した乗客が搭乗口で大規模な抗議を行うという事例が、中国でこの2カ月間に少なくとも8件発生している。そのうちの2件では、空港職員が乗客に殴打されるという被害に遭った。中国では、このような航空機の遅延に激怒する乗客たちを指す「空怒族」という新語まで登場している。

米国の航空調査機関フライトスタッツによると、今年6月に北京首都国際空港から出発した2万2000便のうち、定刻に離陸できたのはわずか18%で、同空港は「フライト遅延が世界最多の空港」となった。上海虹橋国際空港の定刻離陸率もわずか24%で、定刻離陸率50%以上の空港は中国に存在しないことがわかっている。なお、この統計で首位だったのは羽田空港で、定刻離陸率は95%だった。

フライト遅延はビジネスチャンスの逸失にもつながるため、これを嫌う多くの外国企業は、北京からの事務所撤退を考えているという。

米航空専門誌アビエーション・ウィーク・アンド・スペース・テクノロジーのアジア太平洋地域担当編集者、ブラッドリー・ペレット氏は「中国の空港では航空機に対する離発着間隔の要求が極めて高い。これは最大限度の安全を保障するためだ。遅れて怒るのは構わないが、安全性に優れていることを忘れないでほしい。中国では15年以上、主要路線における重大事故は発生していないのだから」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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