千秋の偉業を築く初心

人民網日本語版    2019年9月30日(月) 16時3分

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習近平総書記は中国共産党第19回全国代表大会の開幕式における報告で冒頭から主旨を明らかにした。写真は天安門広場。

習近平総書記は中国共産党第19回全国代表大会の開幕式における報告で冒頭から主旨を明らかにした。「中国共産党員の初心と使命は、中国人民の幸福を図り、中華民族の復興を図ることだ。この初心と使命は中国共産党員を激励してたゆまず前進させる根本的原動力だ」。「初心を忘れず、使命を胸に刻む」。これは習総書記が新時代において全党に向けて発した偉大な呼びかけだ。人民日報が伝えた。

第18回党大会以来、習近平同志を核心とする党中央は億万の人民を率いて歴史的な成果と変革を広大な大地に刻み、中華民族に立ち上がり、豊かになり、強くなっていく偉大な飛躍を迎えさせた。今日、「復興号」列車は時速350キロで世界を先導し、我々は歴史上のいかなる時期にも増して中華民族の偉大な復興の実現という目標に近づき、その自信と能力を備えている。

歴史の盛衰の法則を見ると、国家は最大の圧力に直面する時期が往々にして2つある。一つは貧しさと弱さの積み重なった時、もう一つは発展し、振興する時だ。今日の中国はまさに大国から強国へと向かう正念場にあり、国内外の圧力が増している。過去70年間の歩みを我々は誇りとするが慢心してはならず、決して功績の上にあぐらをかいてはならない。

我々は依然として雄壮な精神でさらに大きな奇跡を創造する必要がある。

習総書記の打ち出した中国の夢は億万の中国人の胸中にこだまし、中国社会の最も強い音となった。「中国の夢は、つまるところ人民の夢だ。各個人の前途命運は国家及び民族の前途命運と緊密に結びついていることを、歴史は我々に告げている」と習総書記は繰り返し強調している。

1949年に新中国が成立し、1978年に改革開放が始まり、2012年に中国の特色ある社会主義が新時代に入った。これらが復興の航程における過去の重要な節目であるとするなら、2020年に小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成し、2035年に社会主義現代化をほぼ実現し、今世紀半ばに社会主義現代化強国を全面的に完成するという、さらに壮大な目標は、夢を追う旅路において迎えようとしている一つ一つの重要な座標を示している。

一つ一つの目標を達成し、また次の目標へと出発する。まさにこのような過程において、我々は中華民族の偉大な復興という山頂に一歩一歩近づいているのだ。70年、新たな歴史的出発点に立ち、偉大な夢を実現するために、我々は偉大な闘争を行わなければならない。我が党の歴史を振り返ると、中国共産党の創設、中華人民共和国の建国、改革開放の実行、新時代の中国の特色ある社会主義事業の推進は、いずれも闘争の中で生まれ、闘争の中で発展し、闘争の中で壮大化したものだ。

現在、世界情勢は変動を迎えており、中華民族の偉大な復興はまさに正念場にある。習総書記が常に言うように、中華民族の偉大な復興は決して気楽に実現するものではない。前進の道において、我々の直面する危険と試練は益々増え、益々複雑化していくばかりだ。我々は危険を恐れない。恐れるとすれば、太平が長く続き、闘争精神が欠けることだ。

我が党が人民を団結し、先導して効果的に重大な試練に対処し、重大な危険を防ぎ止め、重大な障害を克服し、重大な矛盾を解決するには、闘争の意志を揺るぎないものにしなければならない。全党はより自覚的に党の指導と我が国の社会主義制度を堅持し、党の指導と我が国の社会主義制度を弱め、歪曲し、否定するあらゆる言動に断固として反対する必要がある。より自覚的に人民の利益を守り、人民の利益を損ない、大衆からかけ離れるあらゆる行為に断固として反対する必要がある。より自覚的に改革革新の新時代の潮流に身を投じ、あらゆる宿痾を断固として排除する必要がある。より自覚的に我が国の主権・安全・発展上の利益を守り、祖国を分裂させ、民族の団結と社会の調和・安定を破壊するあらゆる行為に断固として反対する必要がある。より自覚的に様々なリスクへの防備を固め、政治・経済・文化・社会などの領域及び自然界に出現するあらゆる困難や試練に断固として打ち勝つ必要がある。

中国において、中国共産党のように、これほど多くの先進的人物を集め、これほど厳密かつ広範に組織され、前進する中で経験を総括し自らの過ちを厳粛に受け止めることに長け、正しい理論と路線を定め堅持するとともに、長期の非常に困難な闘争の中で中華民族のためにこれほど多くの犠牲を払い、これほど多くの功績を立て、これほど多くの奇跡を創造した政治組織は、かつてなかった。中国共産党政権は人民の根本的利益にとって必要なことであり、民族の偉大な復興という偉業にとって必要なことであり、中国の歴史と現実における必然的選択なのだ。

中国共産党は9000万人以上の党員と460万以上の基層党組織を擁する政党であり、長期的に政権を握る政党であり、党自体の建設が党と国家の前途命運に決定的作用を及ぼす。

新中国70年の輝かしい成果は、社会革命を行うと同時に自己革命をたゆまず行うことが、我が党が他の政党と最も顕著に違う点であり、我が党が常に人民のために良い政治を行うことを確保する鍵でもあることを証明している。

例えば腐敗対策だ。第18回党大会以来、習近平同志を核心とする党中央は腐敗対策の闘争を強力に繰り広げ、優れた成果を挙げた。西側には腐敗問題を口実に我が国の政治制度についてとやかく言う者が常にいるが、第18回党大会以来こうした論調は国際的に支持者をどんどん失っていった。現在の中国の腐敗対策の成果を「中国のような世界最大の人口を擁する国における衣食の問題の解決、極めて大きな貧困根絶と同列に論じるに足る多大な貢献だ」と論じる外国メディアもある。事実は雄弁に勝る。現代世界において腐敗対策で中国のような力強い取り組みをし、成果を挙げた国はなく、中国のように力強く汚職を一掃し腐敗を防止すると同時に社会の大局的安定と好転を保つことのできる国はない。

実践は真理を検証する唯一の基準だ。新中国の70年、特に改革開放以来の実践は、現代中国の発展と進歩の問題を解決できるのは中国の特色ある社会主義のみであり、他のいかなる主義でもないことを反駁の余地なく証明している。これは党と人民が歴史と現実の中から得た揺るがぬ結論だ。

中国の特色ある社会主義の道は苦労して手に入れたものであり、確固不動として歩んでいかなければならない。中国が発展し、強大化していくのを望まぬ者や勢力が世界にはいる。改革開放が始まって以来、特にソ連崩壊後と東欧の激変(東欧革命)後、中国は駄目だと合唱する声が止んだことはなく、様々な「中国崩壊」論が途絶えたことはなかった。だが、中国は崩壊しなかっただけでなく、反対に総合的国力が日増しに高まり、人民の生活水準が高まり続けた。

中国の発展における問題を全て我々の制度のせいにする者達がいる。西側の制度・モデルを踏襲するだけで、中国は問題をたちまち解決できるというのが、彼らの見解だ。だが、世界の幾つかの途上国や地域が西側のモデルに従って「カラー革命」を行った結果もたらされたものが、経済的発展、政治的安定、社会的進歩ではなく、政局の混迷、社会的分裂、さらには安らかな日々のない国であることを人々は目の当たりにしてきた。こうした事実は中国の路線の正しさを裏づけると同時に、「閉鎖と硬直化という古い道を歩んではならず、旗印を変えるよからぬ道も歩んではならない」ということを反面的に深く人々に教えた。

思想という光芒は、民族が復興へと向かう道のりを明るく照らすとともに、世界に影響を与える力を生む。近年、『習近平、国政運営を語る』が多くの国でベストセラー入りしており、机上に置く外国の政界要人も少なくない。フランスのラファラン元首相は同書について「中国の重大な選択を明らかにし、中国の雄壮な志と発展の方向を示した」と語った。社会制度や発展段階の異なる国も、同書から自国の発展と世界の進歩に関わる啓発を得ることができる。これはまさに習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想の魅力だ。

第19回党大会は「長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これは我が国の発展の新たな歴史的方位だ」と厳かに宣告した。

70年間を歩み、中国の発展はすでに新たな歴史的方位に入り、中華民族の偉大な復興はかつてなかった明るい展望を見せている。我々は勝利のためにおごり高ぶって決してならず、成果のために怠けては決してならず、困難のために尻込みしては決してならない。

依然として、また今後も長期にわたり社会主義初級段階にあるという我が国の基本的国情に変わりはなく、世界最大の途上国であるという我が国の国際的地位に変わりはないということに目を向ける必要がある。人口1人当たりGDPは依然世界の中程度に位置し、高所得国とはまだ格差がある。都市部と農村部、地域間の発展の不均衡という問題は依然存在する。科学技術は目覚ましい進歩を遂げたが、ボトルネックとなる欠陥がまだ少なくない。我々は基本的国情をしっかりと押さえなければならない。実情に最大限しっかりと立脚しなければならない。党の基本理論、基本路線、基本方策をしっかりと堅持しなければならない。

我が国社会の主要矛盾が、人民の日増しに高まる素晴らしい生活へのニーズと不均衡で不十分な発展との間の矛盾へとすでに変わっており、これが党と国家の取り組みに多くの新たな要求を突きつけていることに目を向ける必要がある。「素晴らしい生活への人民の憧れが、我々の奮闘目標だ」。

中華民族が歴史上最良の発展期を迎えていることに、より目を向ける必要がある。経済は成長し続け、質の高い発展へと転換しつつあり、経済力は世界の上位に躍り出た。党と政府の重要な政策・方針は民意に沿い、人々から支持されている。国家の発展は全民族の文化的自信を喚起し、中華民族は開かれた包摂的な姿で世界に向かい、民族の結束力と求心力は著しく高まっている。中国社会は旺盛な活力に満ちており、勤勉で知恵のある中国人民は巨大な創造のエネルギーを放っている。民生は改善され続け、近く小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成する。中国は国際社会から幅広く尊敬され、国際的影響力を日増しに高め、中華民族はかつてない自信をもって背筋を伸ばして立ち上がっている。「中国共産党は中華民族の千秋の偉業を志しており、百年はちょうど若い盛りだ。これは初心を忘れず、使命に献身する百年の大政党の『時の誓い』だ」。

中国共産党員の長征は永遠にその途上にある。中華民族の偉大な復興という夢は実現が期待できる。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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