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商務部(省)は26日に定例記者会見を開き、高峰報道官が中米経済貿易協議のホットな話題について詳しくコメントした。
商務部(省)は26日に定例記者会見を開き、高峰報道官が中米経済貿易協議のホットな話題について詳しくコメントした。中国新聞網が伝えた。
中米経済貿易協議の進展状況は?
【記者】中米双方はこのほど副大臣級の中米経済貿易協議を行った。今回の協議の結果はどうだったのか。来月に双方は代表による協議も行う予定で、その準備作業の進行状況はどうか。中国はこの新たな協議に対してどんな期待と目標を抱いているか。
【高報道官】9月19日と20日、中米双方の経済貿易チームが米ワシントンで副大臣級の協議を行い、ともに関心を寄せる経済貿易の問題について建設的な議論を行った。双方はまた代表が10月にワシントンで行う第13回中米経済貿易ハイレベル協議の具体的な段取りについて真剣に議論した。
現在、双方は密接なコミュニケーションを維持し、ハイレベル協議が積極的な進展を遂げるようしっかり準備を進めている。
中米の互恵・ウィンウィンは世界全体にとってプラス
【記者】先週に副大臣級の協議が終わると、米国のトランプ大統領は、「中国と完全な合意を達成したいし、大統領選挙前の合意達成を急いではいない」と述べた。商務部はこれをどうみるか。
【高報道官】中国は米国の関連する発言に注意している。中国の協議に対する立場は終始一貫した明確なものであり、米国が中国と向き合って進み、平等と相互尊重を基礎として、対話と協議を通じて、互恵・ウィンウィンの解決策を見いだすことを願う。これは中国にプラスであり、米国にプラスであり、世界全体にもプラスだ。
中米貿易戦争に勝者はいない
【記者】米中貿易全国委員会の最近のビジネス調査によると、会員企業220社のうち、多くの会社が中国での販売が縮小していると答えており、理由としてますます多くの中国人顧客が米国企業をビジネスパートナーとして信頼できないと考えるようになったことが挙げられる。報道官におたずねしたいのは、中国がまもなく発表する「信頼できないエンティティー・リスト」に米国企業は入っているか。米国との間に貿易紛争が存在する状況の中で、中国は引き続き米国に多くの善意を示しているが、中国はしばらくは米国企業をこのリストに入れないことを考えたのか。リストはいつ発表されるか。
【高報道官】まず、米中貿易全国委員会のビジネス調査が改めて明らかにしたように、貿易戦争に勝者はおらず、米国の企業と消費者が深刻な損失を被ることになる。
次に、中国が「信頼できないエンティティー・リスト」制度を構築した目的は、公平な競争が行われる市場の秩序を維持することにあり、絶対に特定の国の企業、組織、個人を対象にしたものではない。
中国は米国企業を含む世界各国の企業が中国で投資と経営を行うことを歓迎し、揺るぎなく法律に基づいてこうした企業の合法的権利を保護する。現在、「信頼できないエンティティー・リスト」制度は国内プロセスを踏んでいるところだ。
中米の次の協議は10月何日か?
【高報道官】現在、双方は第13回中米経済貿易ハイレベル協議の具体的段取りについて密接なコミュニケーションを維持し、より多くの詳細な情報があれば、速やかに公表するとしている。
米国が対中追加関税の除外リスト発表 商務部は歓迎
【記者】報道によると、中国は米国産の豚肉や大豆の購入を増やすことを検討中という。商務部はこの情報を確認するか。米国が先週発表した対中追加関税の除外リストについて、中国のコメントはどうか。
【高報道官】我々が把握したところでは、最近は中国企業が市場化の原則と世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて米国産農産品について価格の問合せと調達を進めており、相当規模の大豆と豚肉の取引が成立し、国務院関税税則委員会はこうした調達については追加関税の対象から除外するとしている。
質の高い農産品に対する中国の市場ニーズは大きく、中米両国は農業分野で相互補完性が高く、協力の見通しは明るい。双方が共に努力し、実際の行動を取り、協力のために有利な条件を作り出すことを願う。
(米国が9月17日に発表した対中追加関税除外リスト第9弾については)中国はこれを歓迎する。これは米国の企業と消費者にプラスであり、中国企業にプラスであり、協議のための良好な条件作りにもプラスになる。
トランプ大統領は国連総会で中国を批判? 商務部コメント
【記者】このほど米トランプ大統領は国連総会で中国の経済発展モデルに対する一連の批判を述べ、それには中国が知的財産権を盗んでいる、ビジネス上の機密情報を盗んでいるといった批判が含まれていた。これは報道官が考える公平で相互信頼を基礎とした交渉の基礎に背くものか。次に、中国はこのために米国を訪問してハイレベルの交渉を行うことを遅らせるかどうか。中国代表団はやはり米国に行ってハイレベル交渉を行うのか。
【高報道官】最初の問題については、すでに明確なコメントを述べている。
2つ目の問題については、中国の協議に対する立場は終始一貫した明確なもので、米国が中国と向き合って進み、平等と相互尊重を基礎として、対話と協議を通じて、互恵・ウィンウィンの解決策を見いだすことを願う。これは中国にプラスであり、米国にプラスであり、世界全体にもプラスだ。(編集KS)