中華遺書バンク、「90後」の遺書178通預かる

人民網日本語版    2019年9月26日(木) 20時10分

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中国では最近、「90後」(1990年代生まれ)のエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)の選手・若風さんが既に遺書を書いていることが大きな話題になり、多くの人が「遺書」に注目するようになっている。

中国では最近、「90後」(1990年代生まれ)のエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)の選手・若風さんが既に遺書を書いていることが大きな話題になり、多くの人が「遺書」に注目するようになっている。中華遺書バンクは9月中旬に開催したイベントで、遺書を作成する時にありがちな間違いを紹介した。イベント会場で職員は同遺書バンクには遺書約15万通が既に登録、保管されており、うち「90後」が作成した遺書が178通あることを明らかにした。北京青年報が報じた。

中華遺書バンクの統計によると、遺書に記載されている財産に関する内容で最も多いのが不動産で99%。残りの1%が車や銀行の貯金、会社の株式などだった。同遺書バンクの職員は、「遺書を作成するというのは、資産運用や保険と同じようなもの。財産をめぐる計画や分配などに関わってくる」と説明する。

「商業遺書」と「公益遺書」には、その作成プロセスが異なるため、自分でよく理解した上でサービスを提供しようと、遺書バンクの一部の若手職員は自分の「商業遺書」を自ら作成し、その全てのプロセスを経験している。

崔文姫さん(25)は誕生日の日に遺書を作成したとし、「両親に自分の『生前』の財産全てを相続してもらい、均等に分配してほしい。もし、両親が既に亡くなっている場合は、遺産を妹に相続してもらいたい」というのがその内容だ。

「その時、遺書を作成したほか、保険にも入ったので、両親はとても驚いていた。後にちゃんと説明したら分かってもらえた」と崔さん。

「中華遺書バンクの職員以外にも、私のような若者も遺書を作成している人がいる。すでに遺書を作成している80後はとても多いし、90後もますます増えている。記者やエクストリームスポーツ愛好者、重病患者など、いろんな背景の人が遺書を作成している」という。

統計によると、遺書を作成している若者の99%が財産の相続人に「両親」を選んでいる。そのような若者の約4割が独身で、結婚し、家庭を持ち、子供ができるなど、財産が増えたり、家族構成が変化したりした時に、その内容を変更するのだという。

中華遺書バンクの統計によると、2018年末の時点で、遺書を作成している「90後」は178人おり、最年少は18歳。自分名義の母親の会社の株式の相続について書いているという。その他の多くは、ホワイトカラーや会社経営者など、安定した事業や所得がある若者となっている。

それら遺書178通のうち、現時点で実際に使われたケースはまだ生じていないという。(編集KN)

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