グーグルアプリなしのファーウェイ「Mate30」発表、勝算は?―中国メディア

人民網日本語版    2019年9月23日(月) 22時30分

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北京時間19日夜、ファーウェイはドイツ・ミュンヘンでスマートフォン新機種「Mate30」シリーズを発表した。

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北京時間19日夜、華為(ファーウェイ)はドイツ・ミュンヘンでスマートフォン新機種「Mate30」シリーズを発表した。Mate30シリーズは引き続きアンドロイドのシステムを採用するが、各方面で確認したところによると、グーグルのアプリケーションはプリインストールされていないという。

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■グーグルアプリがプリインストールされていない

ファーウェイの高級旗艦シリーズとしてのMate30は、最新のモバイル向けSoCチップ「麒麟990」を搭載し、世界で初めて5G内蔵型チップを搭載した5Gスマートフォンでもある。これまでに発表された5Gスマホはどれも外付けの5Gチップを搭載していた。価格をみると、Mate30は799ユーロ(約9万6000円)から、Mate30 Proは1099ユーロ(約13万2000円)から、Mate30 Pro 5Gモデル(8+256GB)は1199ユーロ(約14万4000円)、Mate30 RS ポルシェコラボモデル(12+512GB)は2095ユーロ(約25万2000円)だ。

スペックの点で、Mate30シリーズには注目点がいろいろある。報道によると、ファーウェイが先月にドイツ・ベルリンで開催された国際コンシューマ・エレクトロニクス展(IFA)でメディアに伝えたところでは、米国の規制の影響により、まもなく発表する秋の旗艦機種Mate30にはグーグルのアプリやグーグルプレイのサービスは搭載されない。ただアンドロイドシステムを使用できないわけではないという。

これまでファーウェイは対外的に、「スマホのオペレーティングシステム(OS)ではアンドロイドを最優先とする。最終的にグーグルがファーウェイに製品・サービスを提供できないのであれば、ファーウェイは独自開発のOS『鴻蒙』の採用に踏み切る」と説明してきた。ファーウェイの消費者向け端末事業の余承東(ユー・チョンドン)最高経営責任者(CEO)はIFAで、「鴻蒙システムはスマホへの応用の準備が整っており、このシステムを使用した最初のスマホは来年発売の『P40』になるだろう」と述べた。

余CEOによると、「鴻蒙OSはアンドロイドよりも優れた性能、より高い安全性、より強大な分散型の能力、将来に向けた全シーンに対応する能力を備える。アンドロイド生態圏のアプリをファーウェイの鴻蒙OSに移行させて開発を進めたので、開発の作業量は非常に少ない」という。

■海外市場への影響は?

グーグルのアプリを使用できないことは、ファーウェイの海外市場にとって打撃であることは間違いない。通信産業の専門家・康●(カン・ジャオ、●は金へんにりっとう)氏は、「海外のユーザー、特に欧州のユーザーはグーグルへの依存度が高く、グーグルマップやグーグルペイがMate30で使えないとなると、ファーウェイの欧州市場での発展にマイナス影響を与えることは確実だ」と指摘した。

実際、ファーウェイの全ユーザーに占める海外ユーザーの割合は高い、今年第1四半期の決算では、ファーウェイのスマホ全出荷量のうち海外市場が約40%を占めた。ファーウェイ自身も海外市場を非常に重視しており、旗艦機種は欧州市場で真っ先に発表し、中国での発表会は海外より10日ほど遅れるのが常だった。

電信産業のアナリスト・馬継華(マー・ジーホア)氏は、「Mate30にグーグルのアプリが搭載されないなら、ファーウェイの欧州市場での売り上げに影響が出るに違いないが、米国が今年ファーウェイを抑圧した後の状況を考えると、このようなマイナス影響は実際には徐々に弱まっている。ファーウェイも困難な市場の状況に少しずつ対応しており、将来的には消費者もグーグルのアプリがないファーウェイのスマホに徐々に慣れていくだろう」との見方を示した。

■ファーウェイの取る戦略は?

アナリストの郭明▲(グオ・ミンチー、▲は金へんに其)氏は、「ファーウェイは2020年に2つの戦略を取り、中国以外の市場の潜在的衰退リスクを低下させるだろう。1つ目は非中国市場で旧モデルの値下げや販売促進を行うこと。2つ目は中国市場のシェアを出来るだけ引き上げることだ。ファーウェイの中国市場シェアは19年の35~40%から20年は45~50%に上昇する見込みで、中国市場でのスマホ出荷量の伸びによって非中国市場での出荷量の低迷を相殺できるとみられる」と指摘した。

アップルとの争奪戦での勝算は?

実は欧州市場の第2四半期のデータによると、ファーウェイもアップルもスマホ販売量が減少した。米市場調査会社カナリスの報告では、19年第2四半期の欧州スマホ市場出荷量は4510万台に上り、上位3メーカーにはサムスン(1830万台)、ファーウェイ(850万台)、アップル(640万台)が並んだ。前年同期との比較ではサムスンが同20%増加、ファーウェイが同16%減少、アップルのiPhone(アイフォーン)が同17%減少だった。

しかし中国市場では、ファーウェイのみ同期の販売量が大幅に増加し、アップルをはじめとする他メーカーは軒並み減少した。インターネットデータセンターのデータでは、同期の中国スマホ市場におけるファーウェイのシェアは37%だったが、アップルは6.7%にとどまった。

アップルがスマホ新機種「iPhone11」(アイフォーン11)を発表すると、業界関係者は、「ファーウェイがMate30を発表すれば、今年はアップルとファーウェイが5000元(約7万5000円)から7000元(約10万5000円)の価格帯をめぐって激しい競争を展開することになる」との見方を示した。

注目されるのは、アップルがiPhone11の発表会で、珍しくファーウェイとの比較を行い、微博(ウェイボー)で大きな話題になったことだ。そして今回のMate30の発表会で、余CEOはiPhoneへの攻撃の手をいささかも緩めなかった。

今年第1四半期、ファーウェイのスマホ業務は中国高級端末市場のシェアで初めてアップルを抜き、1位に躍り出た。香港の市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチのまとめた報告では、「今年第1四半期の中国スマホ市場では、600~800ドル(約6万5000~8万6000円)の価格帯で、ファーウェイのシェアが48%になり、アップルの37%を抜いた。しかし800ドル以上の価格帯では、アップルが74%も占め、ファーウェイは18年第1四半期の2%から14%に上昇した」という。

買い換え周期をみると、アップルの方がやや勝っている。

国金証券股フン有限公司(フンはにんべんに分)は、「ここ数年、スマホのイノベーション能力が低下し、解決が待たれる弱点もどんどん減っている。同時に、品質は向上を続け、消費者の買い換え意欲が低下したため、1つの機種の平均使用期間がどんどん長くなっている。この平均使用期間の長期化は変えられない流れで、中でもアップル機種の平均が最も長く38カ月に達し、ファーウェイは24カ月だ」と指摘した。

カウンターポイントの閻占孟(イエン・ジャンモン)研究ディレクターは、「ファーウェイのアップルへの打撃は特に激しいものではなく、『穏やかな』打撃に過ぎない」と述べた。

しかし安信証券股フン有限公司は、「重要な中国市場では、ファーウェイ、小米、OV(OPPOvivo)などが誕生・発展して、市場シェアの大部分を占めるようになり、ファーウェイが打ち出す高級機種ラインがアップルからかなりのユーザーを奪うと考えられる。技術的にみて、破壊的イノベーションは足りないため、他メーカーとアップルとの差は徐々に縮まってきている」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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