ブラジル高速鉄道建設の入札、中国は2年前の鉄道事故のため門前払い―中国メディア

Record China    2013年7月24日(水) 18時29分

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24日、2014年サッカーW杯と2016年リオ五輪の開催を控えたブラジルでは高速鉄道の入札を9月19日に正式に開始するが、中国企業は資格を満たしていないため入札に参加できないという。写真は北京・上海を結ぶ高速鉄道「京滬高鉄」。

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2013年7月24日、21世紀経済報道によれば、2014年サッカーW杯と2016年リオ五輪の開催を控えたブラジルで、世界から注目の集まる高速鉄道の入札が9月19日に正式に始まるという。

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しかしながら、中国企業は今回の入札募集で門前払いとなった。2011年7月23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道衝突脱線事故のため、参加資格を満たしていないからである。「ブラジル政府の規定により、過去5年以内に事故を起こした会社は入札に参加することができないのです」。ブラジル運輸省国家陸運局高速鉄道プロジェクトの元担当者で、現在は連邦政府傘下の物流企画会社に籍を置く人物はこう説明する。

中国北車長春軌道客車公司宣伝処の職員は、「現時点で中国の高速鉄道は海外輸出を実現していない」と厳しい現状を語る。国際鉄道連合(UIC)のジャン-ピエール・ルビノー理事長は、海外諸国が中国の高速鉄道技術を導入しない理由について「中国の鉄道インフラや設備の製造は、国内向けをメーンに据えているからだ。また、中国の鉄道運営業者が新しく設立した鉄道会社(中国鉄路総公司)は、この業界内では世界的に見ても“新参者”の扱いになるからだろう」と分析する。

ブラジル高速鉄道(TAV)の総予算は約178億ドル(約1兆7750億円)。ブラジルで経済が最も発展している2大都市のリオデジャネイロとサンパウロ間からカンピーナスまでをつなぎ、毎年最低でも600万人の利用者が見込まれている。完成後の収益は投資額の3倍と予測されており、世界各国の鉄道関連企業が入札を争う予定である。(翻訳・編集/碧海)

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