友好は欺瞞、日中は「冷たい対立へ」=日本を無視し、対等に扱わず、恥をかかせる―中国紙

Record China    2013年7月25日(木) 9時20分

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23日、参院選で圧勝した安倍政権について、中国紙・環球時報は中国政府に今後の外交方針を提案する記事を掲載した。資料写真。

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2013年7月23日、参院選で圧勝した安倍政権について、中国紙・環球時報は中国政府に今後の外交方針を提案する記事を掲載した。香港中評社が伝えた。

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自民党が参院選で圧勝し、公明党と合わせた与党が参議院で過半数を占めた。だが、自民単独で過半数を占めるには至っておらず、安倍政権の長期化には条件が付けられることとなった。

安倍氏は本腰を入れて中国に強硬な態度を取るようになるだろう。8月15日に靖国神社を参拝する可能性も高まっており、日中関係の大幅な改善は困難だ。だが、安倍氏が極端な行動を取るには「元手」が足りない。

安倍氏は日中関係を双方にとって「最も重要な二国間関係の一つ」と述べて中国を持ち上げているが、彼の任期中に両国関係が改善することは期待できないだろう。中国の戦略的重要性に関して言えば、日中関係の重要性は中ロ関係、米中関係ほどには至っていない。日中関係は中国にとって必ずしも「最も重要な二国関係の一つ」ではない。

日中関係の改善は喜ばしいことだが、安倍氏が考え方を大きく改めないのであれば、こう着状態が続いても構わない。大規模な軍事的衝突が起こらない限り、中国にとって両国友好の意義は低下し続ける。

現在の中国に必要なことは、戦略的に冷静さを保ち、二転三転する安倍氏の言葉を相手にしないことだ。日本を冷遇し、無視し、より多くのエネルギーをアジア戦略構築と内政の建設に向けることだ。

安倍政権はよりいっそうの挑発行為を仕掛けてくるかもしれない。そうなれば、日中の対立をさらにエスカレートさせればよく、対立を回避するために安倍氏をなだめる必要もない。

両国は「冷たい対立」状態にある。われわれがこの新しい概念を使うのは、双方はすでに正常な国家関係にはなく、かといって冷戦ほどの状態には達していないためだ。

両国には大規模な経済的交流があり、冷戦、ましてや戦争に突入することはないだろう。だが、友好的な雰囲気に満ちた関係を取り戻すことも困難だ。歴史的に磨き上げられた心理的対立と敵視が呼び覚まされており、各々の感情を克服するための外部環境にも欠け、その動機も足りない。両国関係が「冷たい対立」で安定すれば、それは北東アジア情勢の不幸中の幸いであると言える。

現段階で日中友好を語るのは欺瞞(ぎまん)に他ならず、外交において最低限守るべき平和をかき乱すことにしかならない。期待値を徹底的に下げて、「冷たい対立」を両国が受け入れられる状態にし、それぞれの利益の新たな出発点にする。これは双方にとって悪いことではないだろう。

中国はすでに歴史的に、日中関係をコントロールする戦略的主体の側に立っているということを指摘しておく。日本は活発に小細工をしたところで、中国はアジア太平洋外交のさらなる高みに立っており、総合的実力の面で、日本を苦しめる明確な輪を描くことができるようになっている。

中国の指導者は長期的に安倍氏に会わず、高官も日本について談話を発表せず、談話は外交部の報道官レベルにとどめておく。この「対等でない」状態を維持することが、安倍首相をはじめとする日本の高官による対中強硬姿勢への侮辱となる。日本の世論に対しては、安倍氏らには「パフォーマンスをするほど恥をかく」という圧力を理解させる必要がある。

中国はこの勢いによって、安倍氏らのサルのようなパフォーマンスに対応し、大いに北東アジアを騒がせようとする彼らを強大な力で威嚇する。中国は万変する日本に不変によって応えるべきだ。北東アジアの時勢はわれわれに味方している。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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