中国紙・環球時報は20日、米BRINK Newsの「中国は中東地域にとって重要な役割を担うようになってきている」とする記事を紹介した。

記事によると、今年、エジプト大統領、カタール首長、サウジアラビア皇太子、アブダビ皇太子ら中東各国の首脳が相次ぎ北京を訪問、重要な協議書に調印した。記事は「中国は中東地域にとって政治・経済の重要な参加者となっている」とし、「中国は中東のエネルギー輸出国の主要な貿易パートナー。中国も中東地域へ大量に製品を輸出し、相対的にバランスの取れた貿易関係を築いた」と紹介した。

そして、「貿易の成長とともに、中国から中東地域に進出する金融機関も増えている。ドバイには中東最大の中国人コミュニティが形成されており、20万～30万人が暮らし、4200社余りの中国企業がビジネスを行っている」と伝えた。

さらに、「サウジアラビアの国内発展プロジェクトの支援であれ、シリアとイラクの再建支援であれ、中東地域はインフラ建設を必要としている。中国の国有企業は質とスピード感で知られ、同地域で大型プロジェクトの契約を進めている」と説明した。

記事は、「中国は発展によって国力を強化し、人々の生活を改善することに関心を寄せている」とし、「中東諸国にとって北京は重要な見本。また、中国が提唱する『一帯一路』イニシアティブでは、中東地域が新シルクロードの中枢であり、アジア、アフリカ、ヨーロッパをつなぐ架け橋であることが示されている。これは中東地域の人々に大変歓迎されている」と論じた。（翻訳・編集/和田）