香港の観光バス運転手、デモの影響で収入9割減―中国メディア

人民網日本語版    2019年9月15日(日) 5時50分

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香港では数カ月前から続いているデモの影響で、現地の観光業に極めて深刻な影響を及ぼしている。写真は香港。

香港では数カ月前から続いているデモの影響で、現地の観光業に極めて深刻な影響を及ぼしている。業界は10日、「スローデモ」を発起。過激派が業界関係者の生計を脅かしていることに抗議し、社会の紛争が1日も早く収まってほしいとの願いをアピールした。ある観光バス運転手は、「6月からの3カ月間、収入は9割激減した。9月に入り、仕事をした日は1日もない」と訴えた。香港紙・大公報の報道を引用して中国新聞網が伝えた。

10年以上観光バスの運転手をしている林さんは、「香港で抗議デモが起こった6月から今まで、生活の糧は大きく脅かされ続けている。それまでは、月に20日以上仕事があり、4~5日しか休みが取れず、月収は2万香港ドル(約28万円)ほどあった。だが、今は、月に1~2日しか仕事がなく、1カ月も仕事がないこともあった」と話した。

同じく観光バス運転手の祥さんは、「8月に働いたのは6日だけ。9月は今まで1日も仕事がない。この仕事を始めて10年以上になるが、これほど酷い状況になったのは今回が初めてだ。大きな憤りを感じている」と話した。

スローデモを発起した香港観光業促進会の崔定邦総幹事は、「一連の抗議活動によって、香港を訪れる観光客が激減した。9月に香港を訪れる中国本土からのツアーは、例年の5%まで落ち込んでいる。旅行会社やホテルなど香港の観光関連業界も深刻な打撃を受けた。このような状況があと1~2カ月続けば、旅行業界では従業員のリストラ、さらには倒産まで発生するだろう。特区政府が銀行業と連携して、観光バスやタクシー、小型バスなどに対する補助金支給期間を延長して、運転手の財政的危機を緩和するよう動いてほしい」と強調した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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