今年の月餅はニンニクや人工肉入り!見た目も味もバラエティー豊富―中国

人民網日本語版    2019年9月13日(金) 16時20分

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中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)を目前に控え、月餅市場が盛り上がりを見せている。

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中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)を目前に控え、月餅市場が盛り上がりを見せている。月餅というと、これまではどれも似たり寄ったりという感じだったが、今年は多くのメーカーがオリジナル性ある月餅を打ち出している。工人日報が伝えた。

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今年の月餅のパッケージは、より若者好みのデザインになっている。中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品「国潮」のトレンドの波に乗り、多くのメーカーが「中国風デザイン」を取り入れた月餅を打ち出している。例えば、最近映画が大ヒットした中国古代神話のキャラクター「哪吒(ナーザ)」がデザインされた月餅や、美しい花柄のケースに入った故宮の月餅、中国風デザインのショルダーバッグに入った月餅などが人気になっている。味もバラエティーに富んでおり、ドリアンやザリガニ、ニンニク、乳酸菌、さらには「人工肉」など、ちょっと変わった味もたくさん登場している。

艾媒金榜(iiMedia Ranking)が最近発表した「2019中秋節月餅メーカーランキング」は、ビッグデータ評価モデルを採用し、メーカーの実力評価、商品の市場受容性、メディアの注目指数、ユーザーの口コミ指数、アナリストの評価指数など、さまざまな角度から総合的に評価し、ランキングをまとめている。ランキングトップ10は美心月餅、華美月餅、広州酒家、稻香村、五芳齋、杏花楼、北京稻香村、元朗栄華、嘉華月餅、元祖月餅だった。

月餅の商品棚を見に行ってみると、三只松鼠と良品鋪子は「国潮」シリーズを中心に販売していた。例えば、三只松鼠は、儒家の始祖・孔子、詩人の蘇軾、李清照のイラストが描かれたケース入りの月餅セットを、一方の良品鋪子は、敦煌博物館と提携して月餅セット「良辰月」を販売している。スターバックスや喜茶(HEYTEA)などのドリンク系ブランドがデザインや味、パッケージ、マーケティングなどの面で工夫を凝らして打ち出した月餅も、ネット上で大きな話題となっている。

その他、多くのメーカーが、斬新な味の餡を詰めた月餅を打ち出している。月餅の餡は中国ハムや五仁(5種類のナッツ)、ハスの実、あんこ、アヒルの卵の黄身など、伝統的な味のものだけにとどまらず、さまざまな斬新な味の餡で人々の味覚を楽しませている。

2019年は、「人工肉元年」と呼ばれており、国外ではケンタッキーやバーガーキング、ネスレなどが相次いで人工肉ハンバーガーを打ち出した。そして国内でも、手に入れることのできる人工肉商品として、「人工肉月餅」の一般向け販売が9月6日から始まった。

人工肉メーカー「珍肉」の創業者・呂中茗氏によると、同社はショッピングサイト・淘宝で3000箱限定の人工肉月餅を販売した。値段は市場で売られている普通の肉を使った月餅とほぼ同じだ。オンラインショッピングモール・天猫(Tmall)の同社旗艦店で、この月餅の定価は1箱288元(約4300円)、割引後の価格が168元(約2500円)となっていたが、すでに完売している。カスタマーセンターによると、植物性肉を使った月餅はすでに完売しており、再入荷するかは未定という。

味や「顔面偏差値」、アイデアで勝負というのが、今年の中秋節の月餅市場のトレンドだ。月餅は、中国を代表するお菓子で、常にマーケティングやブランドクリエイティビティの最前線に立ってきた。中国焙●食品(●は火へんに考)糖制品工業協会が発表した「2019年月餅業界発展趨勢報告」によると、今年の月餅の価格はやや上昇するものの、利益はほとんど増えず、業界全体の販売量と売上高は5~8%増になると見込まれている。

智研咨訊が発表した「2019-2025年中国月餅業界市場現状分析及び投資見通し予想報告」によると、2012-2018年、中国の月餅市場の売上高は、2013年と2014年に減少したのを除き、その他の年は全て増加となった。今年の売上高は165億9000万~170億6400万元(約2488億5000万~2559億6000万円)に達すると見込まれている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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