辛いものを食べるとニキビができる?真の元凶は「糖分」なり!

人民網日本語版    2019年9月9日(月) 14時30分

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辛い食べ物を食べることで本当にニキビができるのだろうか?ニキビが出にくい食べ方とは?

ニキビができやすい人は、食べ物に気をつけなければならないというのは、誰もが知ってる注意点であり、「辛い食べ物はニキビができやすいからダメ」というのはなかでも良く知られている説といえる。では辛い食べ物を食べることで本当にニキビができるのだろうか?ニキビが出にくい食べ方とは?広州日報が伝えた。

〇辛い食べ物とニキビに直接的な因果関係無し

広州医科大学附属第三病院臨床栄養科主任中医師の劉佳博士は、「現在までに辛い食べ物とニキビとの直接的な関係を立証するに足る臨床的な根拠は存在しない。唐辛子は、血液循環を速める働きがあるにすぎず、それによって体内の代謝スピードが速まる可能性はある」と指摘した。

それでは、辛いものを食べるとニキビができやすいのはなぜか?劉博士は、「人が辛いものを食べると、発汗が促され、顔が火照り、ニキビも赤くなるように見える。だが、これは、ニキビそのものとはあまり関係がない。確かに、辛いものを食べると、部分的に血液循環が速くなり、皮膚の温度が上昇し、炎症が深刻になる可能性はある。実は、火鍋やザリガニ、BBQなどの辛いものを食べると、ニキビが悪化するように感じるが、これは主に、多くの人が辛いものと同時に炭酸飲料やジュースを摂取することが原因だといえる。このほか、これらの食べ物は、脂肪分や塩分が多く含まれており、これらはいずれも、皮膚にとってあまり良い成分ではない」と説明。

〇ニキビの元凶が「糖分」である理由は?

劉博士は、「実は、糖分は決して体にとって悪いものではなく、体内の血糖値が低すぎると、めまいや動悸を感じたり、冷や汗が出たりすることがあり、これらの症状を緩和するためには、急ぎ大量の糖分を摂取する必要がある。したがって、血糖値を正常なレベルに維持し続けることは、非常に大切なことだ。だが、糖分を過剰摂取すると皮下脂肪腺から油脂が過剰分泌されてしまい、毛穴がふさがり、感染症や炎症反応が生じ、ニキビも悪化する可能性がある。このほか、糖分は、皮膚の色を暗くし、皮膚の老化を加速する原因ともなる」としている。

〇ニキビ予防には何を食べたら良い?

広州医科大学附属第三病院皮膚科主任の翁智勝医師は、「皮脂の過剰分泌は、ニキビの主な原因の一つ。皮脂腺の活発度は、主に遺伝的な要因と男性ホルモンによって左右される」と説明する。

オイリー肌の人はニキビで悩む人が多い。また、皮脂の過剰分泌は毛穴の広がりや皮膚の黒ずみなどの主な原因ともなる。また、食べ物がオイリー肌に及ぼす影響は、その他の肌タイプより目立っている。研究によると、「糖分」が多く含まれる食べ物が人体に入ると、胃腸での消化スピードが速く、吸収率が高く、ブドウ糖が速やかに放出される。これによって血糖値が急上昇すると、高インスリン血症を招く。つまり、血液中のインスリン含有量が、正常値を上回るようになる。インスリン含有量が多くなると、ニキビの形成が促進される。

劉博士は、「日常的な食事では、雑穀、豆類、乳製品、フルーツ酸が多く含まれる果物(リンゴ、サクランボ、キウイフルーツなど)、全麦食品、食物繊維を多く含む食品を多めに摂るよう心掛けること。同時に、ビスケットやスイーツ、加工度が高く糖分が多く含まれるインスタント食品などの『糖分過多食品』の摂取はできるだけ控えた方が良い」と提案している。

「オイリー肌の人は、乳製品の摂取量も控えた方が良い。乳製品がニキビの発生と関係があることは、臨床的に証明されている。その原因は、牛乳に含まれるカゼインが、間接的に炎症と皮脂分泌を促進する働きがあるからだ。オイリー肌の人にとって、あっさりした、糖分含有量の低い食品を多くとる健康的な飲食習慣が、スキンケアにとって非常に大切であり、高額のスキンケア製品が健康的な飲食習慣に取って代わることは不可能だ」と劉博士は続けた。(編集KM)

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